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遮熱カーテンの効果と限界とは?窓の外側対策との違いを解説

遮熱カーテンの効果と限界とは?窓の外側対策との違いを解説

夏の日差し対策としてよく紹介される「遮熱カーテン」。取り入れてみたものの、思ったほど涼しくならないと感じたことはありませんか。

遮熱カーテンには確かな役割がありますが、その効果には仕組み上の限界もあります。この記事では、遮熱カーテンの効果と限界、窓の外側での対策との違いを解説します。

作成者 株式会社Sephirah(SEPHIRAH(セフィラ)|マド × 断熱|エコラボ) 会社概要

作成日 2026年9月4日 最終更新日 2026年9月4日 本記事は2026年8月時点の情報です 読了時間 約7分

遮熱カーテンは、どういう仕組みで効きますか?

遮熱カーテンは、生地の裏面に特殊なコーティングを施したり、特殊な繊維を織り込んだりすることで、窓から入る日射熱を反射・軽減する製品です。室内側に垂らして使うのが基本的な使い方です。

室内側の遮熱カーテンと窓の外側の遮蔽物で熱の処理のされ方を対比した図 図1 遮熱カーテンと外付け遮蔽物の違い 遮熱カーテン(室内側) 外付け遮蔽物(すだれ等) 設置・撤去がしやすい 手ごろな価格帯が多い 吸収した熱を室内側にも放つ 窓ガラス自体は熱を持ったまま 窓の外で日射を遮る 窓ガラスに熱が伝わる前に対策 天候・季節で着脱の手間 窓ガラス自体の熱も抑えやすい 室内側と外側、どちらで日射を遮るかで、熱の処理のされ方が変わります。 出典:SEPHIRAH(セフィラ)作成(遮熱グッズの一般的な仕組みの整理・2026年9月)

「室内側で遮る」ことの限界

遮熱カーテンは窓を通過したあとの熱、あるいは窓ガラス自体が持つ熱を室内側で受け止める形になります。窓の外側で日射を遮る方法(すだれ・シェード・外付けブラインドなど)と比べると、いったん室内に伝わった熱の一部を室内側で処理するため、効果には限りがあるとされています。これはカーテンの品質の問題ではなく、設置位置による仕組み上の違いです。

窓ガラス自体は熱を持ったまま

遮熱カーテンを閉めていても、窓ガラスそのものは日射を受けて熱くなります。カーテンと窓の間の空間に熱がこもり、夕方以降にじわじわと室内に伝わることもあります。窓ガラス自体の断熱・遮熱性能を変えない限り、この部分は残り続けます。

遮熱カーテンにはどんな効果が期待できますか?

限界はあるものの、役割がないわけではありません。特に西日や強い日射が入る窓では、体感できる効果が期待されています。

01直射日光が肌や家具に当たるのを防ぐ(紫外線対策としても機能)

02窓際の体感温度をやわらげる(個人差・条件差あり)

03設置・撤去が簡単で、賃貸住宅でも取り入れやすい

04遮光機能を兼ねる製品なら、光の調整も同時にできる

「今日から始められる応急対処」として、遮熱カーテンには確かな価値があります。問題は、これだけで根本的な解決になると期待しすぎてしまうことです。

応急対処の導入から効果の確認、窓自体の対策検討までの流れを3段階で示した図 図2 遮熱対策を検討する順番 STEP 1 応急対処を試す 遮熱カーテンなど 手軽な対策から STEP 2 効果を確認する 体感・電気代の 変化を観察する STEP 3 根本対策を検討 効果が薄ければ 窓自体の対策へ 応急対処を否定する必要はなく、効果を見極めたうえで次を判断すればよいという考え方です。 出典:SEPHIRAH(セフィラ)作成(検討の一般的な進め方・2026年9月)

電気代の変化は判断材料になる

遮熱カーテンを導入した前後で、エアコンの電気代や設定温度に変化があったかを振り返ってみると、効果の見極めがしやすくなります。「体感は少し楽になったが電気代は変わらない」という場合、カーテンの効果だけでは足りていない可能性があります。数値の記録が難しい場合は、去年の同じ時期の電気料金明細と比べてみるだけでも参考になります。

うちの窓、遮熱カーテンだけで足りますか?

窓の状態や悩みの深刻さによって、遮熱カーテンだけで十分か、それとも窓自体の対策が必要かが変わります。下のチェックで確認してみてください。

遮熱カーテンで足りるか セルフチェック(6項目)

当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
0〜1個遮熱カーテンなど応急対処で当面は対応できる状態です。効果を見ながら様子を見てください。
2〜3個応急対処だけでは限界が見えてきている段階です。窓自体の対策も選択肢として検討してみてください。
4〜6個窓自体からの熱の侵入が主な原因になっている可能性が高い状態です。窓の断熱を軸に対策を検討する段階です。

冬場は遮熱カーテンをどうすればよいですか?

遮熱タイプのカーテンは日射熱を反射する働きが中心のため、冬に日射を採り込みたい窓ではむしろ逆効果になることがあります。夏用と冬用でカーテンを使い分ける、あるいは断熱機能を兼ねた製品を選ぶといった工夫が必要になる場合があります。季節ごとに開け閉めを管理する手間も、応急対処ならではの負担のひとつです。

窓自体の対策とはどう違いますか?

内窓(インプラス)や遮熱タイプのLow-Eガラスへの交換は、窓ガラス自体の日射熱の通し方を変える対策です。カーテンのように毎日開け閉めする必要がなく、効果が継続する点が特徴です。

組み合わせて使うという考え方

窓自体の対策を行ったうえで、必要に応じてカーテンも併用するという組み合わせ方もあります。窓の断熱性能を高めることと、室内側での調整はそれぞれ役割が異なるため、対立するものではなく補完し合う関係です。窓の断熱工事のあとにカーテンを新調する際は、遮光や採光といった別の目的で選び直すこともできます。窓の対策全体は光熱費に関するお悩み対策のページで解説しています。

費用と補助金はどう考えますか?

窓の断熱改修は国の補助制度の対象になる場合があります。遮熱カーテンの買い替えを繰り返す費用と比較する材料として、まず制度の概要を押さえておきましょう。長い目で見た費用感を知っておくことが、判断の助けになります。

項目 内容 確認先
制度名先進的窓リノベ2026事業(環境省)公式サイト
補助上限住宅1戸あたり100万円同上
対象の下限1申請あたり合計補助額5万円以上同上
申請期間2026年3月31日〜2026年12月31日同上
申請方法登録された窓リノベ事業者を通じて申請同上

補助金は予算の範囲で受け付けられる制度です。申請すれば必ず受け取れるものではなく、本記事は受給を保証するものではありません。制度名・上限額・申請期間・対象工事はいずれも2026年8月時点で公式サイトに掲載されている内容です。要件と対象製品は年度ごとに変わるため、着工前に先進的窓リノベ2026事業の公式サイトで最新の公募要領をご確認ください。

現地調査から契約・着工、工事完了・引渡しを経て交付申請に至る流れを4段階で示す図 図 補助金を使うときの進み方(交付申請は工事のあと) STEP 1 現地調査・見積り 窓の仕様と 対象製品を確認 STEP 2 契約・着工 2025年11月28日以降に 着手した工事が対象 STEP 3 工事完了・引渡し 完了と引渡しの後に はじめて申請が可能 STEP 4 交付申請 窓リノベ事業者が 手続きと還元を実施 交付申請は工事完了・引渡しの後です。予約(任意)は最初の工事に着手した以降に行えます。 手続きの詳細・提出書類は年度の公募要領(交付申請の手引き)をご確認ください。 出典:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト「補助金の交付申請」(2026年8月21日確認)

現地調査で「窓の日射状況」を確認します

SEPHIRAH(セフィラ)は東京都・神奈川県を中心とする職人直営の窓断熱リフォーム専門店です。現地には代表が直接うかがい、窓の向き・大きさ・既存サッシとガラスの種類・周囲の建物や樹木による日かげの状況を確認したうえでご提案します。調査とお見積りは無料で、所要時間は30分から60分ほどです。窓1枚からのご依頼にも対応しており、リビングの掃き出し窓だけといったご相談も承ります。

出典:遮熱カーテンと外付け遮蔽物の仕組みの違いは、窓まわりの遮熱グッズ一般に関する説明にもとづく整理です(数値による効果の断定は行っていません)。制度内容は先進的窓リノベ2026事業 公式サイト(2026年8月確認)。当社の体制は当社サイト掲載情報(2026年8月時点)。

遮熱カーテンについて、よくあるご質問は?

遮熱カーテンに関するご相談で多い質問をまとめました。限界を知ったうえで上手に使えば、無駄な期待をせずに済みます。

遮熱カーテンと遮光カーテンは同じものですか?
違います。遮光カーテンは主に光を通さない機能、遮熱カーテンは日射熱を反射・軽減する機能です。両方の機能を兼ね備えた製品もあるため、購入時に機能表示を確認してください。

遮熱カーテンにすれば冷房を弱めても大丈夫ですか?
遮熱カーテンは日射熱の侵入をやわらげる働きが期待できますが、冷房の必要量を大きく減らせるかは住宅の条件によって異なります。過度な期待をせず、あくまで対策のひとつとして活用することをおすすめします。

遮熱カーテンはどの窓にも同じように効果がありますか?
窓の大きさや方角、日射の強さによって体感される効果は変わります。西日が強く入る窓では効果を実感しやすい一方、日射の少ない窓では体感しにくいこともあります。

遮熱カーテンと内窓(インプラス)、どちらを優先すべきですか?
緊急度と予算次第です。今すぐ・低コストで試したいなら遮熱カーテン、毎年同じ悩みを繰り返しているなら窓自体の対策(内窓など)が根本的な選択肢になります。両方を組み合わせることも可能です。

遮熱カーテンの効果はどのくらいで薄れますか?
生地の劣化や汚れ、コーティングの剥がれなどにより、時間の経過とともに性能が落ちることがあります。製品ごとの耐用年数はメーカー表示を確認してください。

カーテンの先の対策も、選択肢に入れてみませんか

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