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最上階マンションが暑い理由とは?屋根と窓、2つの熱源への対策

最上階マンションが暑い理由とは?屋根と窓、2つの熱源への対策

同じマンションでも、最上階だけ夏の暑さのレベルが違う。エアコンをつけっぱなしにしても、なかなか涼しくならない。そんな経験はありませんか。「最上階だから仕方ない」とあきらめてしまう前に、原因を知っておくと打てる手が変わります。

最上階が暑くなるのには、屋根と窓という2つの熱源が関わっています。この記事では、最上階マンションが暑くなる理由と、専有部でできる対策の選び方を解説します。

作成者 株式会社Sephirah(SEPHIRAH(セフィラ)|マド × 断熱|エコラボ) 会社概要

作成日 2026年9月3日 最終更新日 2026年9月3日 本記事は2026年8月時点の情報です 読了時間 約7分

最上階のマンションは、なぜ暑くなりやすいのですか?

主な理由は「屋根から伝わる熱」と「窓から入る日射熱」の2つが重なるためです。中間階では上下を他の住戸に挟まれていますが、最上階は屋根に直接面しています。

最上階マンションで熱がたまる経路を屋根と窓で対比した図 図1 最上階の暑さ、2つの熱源 屋根からの熱 窓からの熱 一日中蓄熱される 天井面から室内へ 専有部での対策が限定的 構造上避けにくい 日射が直接入る 方角・時間帯で変わる 専有部で対策しやすい 内窓など選択肢がある 屋根は構造上の制約が大きい一方、窓は専有部内で対策の余地があります。 出典:SEPHIRAH(セフィラ)作成(マンションの熱の出入りの一般的な整理・2026年9月)

屋根は日中ずっと熱をため込む

屋根やコンクリートのスラブは、日中太陽にさらされ続けることで熱をため込みます。夕方以降も蓄熱した熱が天井面から放出され続けるため、「日が沈んでも部屋が暑いまま」という状態が起こりやすくなります。中間階は上の階の住戸がこの熱を受け止める形になりますが、最上階にはその緩衝がありません。

屋根の対策は選択肢が限られる

屋根裏や天井裏に断熱材を追加する工事は、構造部分に手を加えることになるため、専有部だけで完結できないことが一般的です。最上階の暑さ対策を考えるとき、この屋根側の制約をまず理解しておくと、どこに力を入れるべきかが整理しやすくなります。

窓は方角と時間帯で影響が変わる

屋根の影響に加えて、窓からの日射熱も重なります。西向きの窓があれば午後の西日、南向きなら日中を通じて日射の影響を受けます。最上階特有の悩みに見えて、実は窓の対策で軽減できる部分も含まれている、という点が見落とされがちです。

専有部でできる対策には何がありますか?

屋根は共用部にあたることが多く、個人での工事は難しいのが実情です。そのため対策は「室内側でできること」と「窓の対策」の2方向が中心になります。

01天井付近にサーキュレーターを設置し、たまった熱気を循環させる

02日中はカーテン・ブラインドを閉め、日射の侵入を減らす

03すだれ・シェードなど窓の外側で日射を遮るものを併用する

04窓の断熱リフォーム(内窓など)で日射熱の侵入経路を抑える

天井や屋根そのものへの対策が難しい分、窓側でできることの比重が大きくなるのが最上階マンションの特徴です。

暑さの原因把握、規約確認、専有部対策の検討という3段階の流れを示した図 図2 最上階の暑さ対策、確認の順番 STEP 1 原因を把握する いつ・どの部屋が 暑くなるか記録 STEP 2 規約を確認する 専有部・共用部の 区分を確認 STEP 3 専有部で対策 内窓など進めやすい 方法から検討 規約の確認を後回しにすると、対策の選択肢を狭めてしまうことがあります。 出典:SEPHIRAH(セフィラ)作成(確認の一般的な進め方・2026年9月)

賃貸と分譲で確認先が異なる

賃貸マンションの場合は管理会社や貸主、分譲マンションの場合は管理組合が確認先になります。窓まわりの工事は原状回復の条件や、区分所有法上の共用部の扱いが物件ごとに異なるため、「できると思っていたらできなかった」を避けるためにも、検討の早い段階で確認しておくことをおすすめします。

管理規約は工事の前に確認しましたか?

マンションのリフォームは、専有部と共用部の区分によってできることが変わります。下のチェックで、対策を検討する前の準備状況を確認してみてください。

最上階マンションの暑さ対策 準備セルフチェック(6項目)

当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
0〜1個暑さの原因整理から始める段階です。どの部屋がいつ暑くなるか記録してみてください。
2〜3個窓が関わっている可能性があります。管理規約を確認し、内窓なら専有部内で進められるか調べてください。
4〜6個整理は十分です。内窓など専有部内でできる対策から、現地調査で具体的にご提案できます。

中間階でも同じ悩みは起こりますか?

屋根からの蓄熱の影響は最上階ほど大きいものの、窓からの日射熱は階を問わず起こります。中間階でも西向きや南向きの大きな窓がある部屋は、同じように暑さの悩みが出ることがあります。「最上階だから仕方ない」と考える前に、窓の向きと日射条件を確認してみる価値があります。

内窓(インプラス)はマンションでも使えますか?

既存の窓の内側にもう1枚窓を加える内窓は、専有部内の工事として進めやすい選択肢です。外窓のサッシやガラスに手を加えないため、共用部の変更を伴わずに設置できるケースが一般的です。ただし窓枠の奥行き(見込み寸法)によっては設置できない場合もあるため、現地調査での確認が必要です。

遮熱タイプのガラスを組み合わせる

内窓に組み合わせるガラスに、日射熱を反射しやすい遮熱タイプのLow-Eガラスを選ぶと、窓からの日射熱の侵入をより抑える方向に働きます。ガラスの選び方は光熱費に関するお悩み対策のページでも解説しています。

マンションは「薄さ」が論点になりやすい

マンションの窓まわりは額縁の奥行きが浅いことが多く、内窓の設置に必要な寸法が足りない場合があります。薄型設計の製品を使うか、ふかし枠で対応するかは、採寸してみないと分かりません。内窓については内窓設置についてのページで詳しく解説しています。

費用と補助金はどう考えますか?

窓の断熱改修は国の補助制度の対象になる場合があります。マンションでも管理規約の範囲内で進められる工事であれば対象になり得ます。

項目 内容 確認先
制度名先進的窓リノベ2026事業(環境省)公式サイト
補助上限住宅1戸あたり100万円同上
対象の下限1申請あたり合計補助額5万円以上同上
申請期間2026年3月31日〜2026年12月31日同上
申請方法登録された窓リノベ事業者を通じて申請同上

補助金は予算の範囲で受け付けられる制度です。申請すれば必ず受け取れるものではなく、本記事は受給を保証するものではありません。制度名・上限額・申請期間・対象工事はいずれも2026年8月時点で公式サイトに掲載されている内容です。要件と対象製品は年度ごとに変わるため、着工前に先進的窓リノベ2026事業の公式サイトで最新の公募要領をご確認ください。

現地調査から契約・着工、工事完了・引渡しを経て交付申請に至る流れを4段階で示す図 図 補助金を使うときの進み方(交付申請は工事のあと) STEP 1 現地調査・見積り 窓の仕様と 対象製品を確認 STEP 2 契約・着工 2025年11月28日以降に 着手した工事が対象 STEP 3 工事完了・引渡し 完了と引渡しの後に はじめて申請が可能 STEP 4 交付申請 窓リノベ事業者が 手続きと還元を実施 交付申請は工事完了・引渡しの後です。予約(任意)は最初の工事に着手した以降に行えます。 手続きの詳細・提出書類は年度の公募要領(交付申請の手引き)をご確認ください。 出典:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト「補助金の交付申請」(2026年8月21日確認)

現地調査で「窓の寸法と規約」を確認します

SEPHIRAH(セフィラ)は東京都・神奈川県を中心とする職人直営の窓断熱リフォーム専門店です。現地には代表が直接うかがい、窓の採寸と設置の可否を確認したうえでご提案します。調査とお見積りは無料で、所要時間は30分から60分ほどです。窓1枚からのご依頼にも対応しています。

出典:マンションの専有部・共用部の区分は一般的なマンション管理の考え方にもとづく整理です(物件ごとの管理規約の確認を前提とします)。制度内容は先進的窓リノベ2026事業 公式サイト(2026年8月確認)。当社の体制は当社サイト掲載情報(2026年8月時点)。

最上階マンションの暑さについて、よくあるご質問は?

最上階特有のご相談で多い質問をまとめました。専有部でできる対策や管理規約の確認とあわせて、ぜひご覧ください。

最上階の暑さは、下の階に住み替えれば解決しますか?
屋根からの熱の影響は下の階になるほど減りますが、窓の向きや日射の条件は階を問わず起こります。住み替え以外の対策として、窓側の暑さ対策も選択肢になります。

天井に断熱材を追加できますか?
賃貸・分譲を問わず、共用部にあたる屋根や天井の構造部分への工事は管理規約上できないことが多いです。専有部である室内側からの対策(窓の断熱など)が現実的な選択肢になります。

遮熱シートを天井や壁に貼るのは効果がありますか?
一定の効果は期待できるとされていますが、賃貸の場合は原状回復の条件を確認する必要があります。分譲マンションでも、専有部の範囲や管理規約を事前に確認することをおすすめします。

マンションの窓リフォームは管理組合の許可が必要ですか?
窓ガラスやサッシは共用部にあたることが多く、外窓の交換には管理組合の許可が必要な場合があります。一方、内窓(インプラス)の追加は専有部内の工事として進めやすいケースが一般的です。管理規約は物件ごとに異なるため、事前確認をおすすめします。

最上階の暑さ対策で、まず何から始めればよいですか?
日中の室温がいつ・どの部屋で上がりやすいかを記録してみてください。午後の西向きの部屋が特に暑いなら窓が主因、一日中暑いなら屋根の影響も疑われます。

専有部でできる対策から、確認してみませんか

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