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吹き抜けが暑い・寒い理由とは?大きな窓との関係と対策の順番

吹き抜けが暑い・寒い理由とは?大きな窓との関係と対策の順番

開放感が魅力の吹き抜けリビング。でも実際に住んでみると「夏は2階が暑い」「冬は1階が寒い」という声が少なくありません。設計時には想定していなかった悩みに、入居後になって気づく方も多いようです。

この記事では、吹き抜けが暑くも寒くもなりやすい理由と、大きな窓との関係、対策の順番を解説します。

作成者 株式会社Sephirah(SEPHIRAH(セフィラ)|マド × 断熱|エコラボ) 会社概要

作成日 2026年9月5日 最終更新日 2026年9月5日 本記事は2026年8月時点の情報です 読了時間 約7分

吹き抜けは、なぜ暑くも寒くもなりやすいのですか?

主な理由は「容積が大きく空気の温度差が生まれやすいこと」と「高い位置に大きな窓が設置されることが多いこと」の2つです。

吹き抜けの上部と下部で夏冬それぞれ温度差が生まれる仕組みを対比した図 図1 吹き抜けで起こる温度の偏り 夏(上部が暑い) 冬(下部が寒い) 暖かい空気は上へたまる 高窓からの日射熱も加わる 2階・階段が特に暑くなる 冷房が効きにくい 暖房の熱は上へ逃げる 大きな窓から冷気が下降 1階の足元が冷える 暖房が効きにくい 容積が大きいほど、温度差と空調効率の悪化は起こりやすくなります。 出典:SEPHIRAH(セフィラ)作成(一般的な吹き抜けの温度分布の整理・2026年9月)

高窓は日射熱も冷気も通しやすい

吹き抜けには、採光のために高い位置に窓が設置されることが多くあります。この高窓は日射を多く取り込める一方、断熱性能が低いと夏は日射熱が、冬は冷気がそのまま室内に伝わりやすくなります。高所にあるため、カーテンなどの後付け対策がしにくいという事情もあり、対策が後回しにされがちです。

容積が大きいほど空調効率は下がりやすい

吹き抜けは天井が高く、室内の空気の体積が通常の部屋より大きくなります。同じ出力のエアコンや暖房でも、部屋全体を目標の温度にするまでの時間が長くなりやすく、結果として「エアコンをつけているのに効きが悪い」と感じることにつながります。

シーリングファンだけで解決しますか?

シーリングファンは天井付近にたまった空気を循環させる効果が期待できますが、窓からの日射熱や冷気の侵入そのものを減らすわけではありません。空気を「混ぜる」対策と、熱の出入りを「抑える」対策は役割が異なります。

01シーリングファンで上下の空気を循環させる(すでにたまった温度差の緩和)

02高窓にカーテンやブラインドを設置する(設置しやすい製品を選ぶ)

03窓の外側で日射を遮る(すだれ・シェードなど設置可能な範囲で)

04窓自体の断熱リフォームで、熱の出入りという発生源を抑える

上の3つは「たまった熱・冷気への対処」、最後の1つは「発生源対策」です。毎年同じ悩みを繰り返しているなら、発生源側の対策を検討する段階といえます。

空気の循環から窓の応急対処、窓自体の対策までの流れを3段階で示した図 図2 吹き抜けの温度対策、検討の順番 STEP 1 空気を循環させる シーリングファン等で 温度差を緩和 STEP 2 窓の応急対処 カーテン・すだれ等で 日射・冷気を軽減 STEP 3 窓自体の対策 断熱リフォームで 発生源を抑える 手軽な対策から試しつつ、毎年の悩みなら発生源対策も視野に入れてください。 出典:SEPHIRAH(セフィラ)作成(対策検討の一般的な進め方・2026年9月)

高所の窓は施工方法の確認が必要

吹き抜けの高窓は、内窓の設置や外窓交換の際に足場や高所作業車が必要になることがあります。一般的な窓のリフォームより工事の難易度が上がる場合があるため、現地調査での確認が欠かせません。

サーキュレーターとシーリングファン、どちらが向いていますか?

どちらも空気を循環させる道具ですが、設置場所と使い方が異なります。特徴を知って上手に使い分けてください。

項目 シーリングファン サーキュレーター
設置場所天井に固定床や棚に置いて移動可能
向いている空間吹き抜けなど天井が高い部屋部屋を問わず使える
導入の手間電気工事が必要な場合があるコンセントがあればすぐ使える

吹き抜けのように天井が高い空間では、常時稼働できるシーリングファンが向いています。まず試してみたい場合は、サーキュレーターから始める方法もあります。

うちの吹き抜け、原因はどちらが強いですか?

夏の暑さと冬の寒さ、どちらの悩みが強いかによって、優先すべき対策が変わります。下のチェックで確認してみてください。

吹き抜けの温度対策 セルフチェック(6項目)

当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
0〜1個空気の循環(シーリングファンなど)から試す段階です。
2〜3個窓の応急対処が有効な段階です。設置可能な範囲でカーテンやすだれを検討してください。
4〜6個窓自体が主な原因になっている可能性が高い状態です。窓の断熱を軸に対策を検討する段階です。

リビング階段との組み合わせでは何に注意しますか?

吹き抜けとリビング階段を組み合わせた間取りでは、1階と2階が空間としてつながっているため、温度差がより家全体に伝わりやすくなります。

冬は暖房した1階の暖気が階段を通じて2階へ逃げやすく、夏は2階でこもった熱が階段を通じて1階にも影響することがあります。リビング階段の場合、扉などで空間を仕切る対策も選択肢に入りますが、開放感という間取りの魅力とのバランスを考える必要があります。窓の対策であれば、開放感を保ったまま熱の出入りだけを抑えられる点が利点です。

窓の断熱対策は、吹き抜けにも使えますか?

内窓(インプラス)や遮熱タイプのLow-Eガラスへの交換は、高窓を含む吹き抜けの窓にも選択肢としてあります。高所での施工可否は窓の形状や設置環境によって異なるため、現地調査での確認が必要です。窓の対策全体は光熱費に関するお悩み対策のページで解説しています。

費用と補助金はどう考えますか?

窓の断熱改修は国の補助制度の対象になる場合があります。吹き抜けは窓が大きい・高い分、工事費用も気になるところです。まず制度の概要を押さえておきましょう。

項目 内容 確認先
制度名先進的窓リノベ2026事業(環境省)公式サイト
補助上限住宅1戸あたり100万円同上
対象の下限1申請あたり合計補助額5万円以上同上
申請期間2026年3月31日〜2026年12月31日同上
申請方法登録された窓リノベ事業者を通じて申請同上

補助金は予算の範囲で受け付けられる制度です。申請すれば必ず受け取れるものではなく、本記事は受給を保証するものではありません。制度名・上限額・申請期間・対象工事はいずれも2026年8月時点で公式サイトに掲載されている内容です。要件と対象製品は年度ごとに変わるため、着工前に先進的窓リノベ2026事業の公式サイトで最新の公募要領をご確認ください。

現地調査から契約・着工、工事完了・引渡しを経て交付申請に至る流れを4段階で示す図 図 補助金を使うときの進み方(交付申請は工事のあと) STEP 1 現地調査・見積り 窓の仕様と 対象製品を確認 STEP 2 契約・着工 2025年11月28日以降に 着手した工事が対象 STEP 3 工事完了・引渡し 完了と引渡しの後に はじめて申請が可能 STEP 4 交付申請 窓リノベ事業者が 手続きと還元を実施 交付申請は工事完了・引渡しの後です。予約(任意)は最初の工事に着手した以降に行えます。 手続きの詳細・提出書類は年度の公募要領(交付申請の手引き)をご確認ください。 出典:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト「補助金の交付申請」(2026年8月21日確認)

現地調査で「施工方法と可否」を確認します

SEPHIRAH(セフィラ)は東京都・神奈川県を中心とする職人直営の窓断熱リフォーム専門店です。現地には代表が直接うかがい、高窓を含めた窓の状態と施工方法を確認したうえでご提案します。調査とお見積りは無料で、所要時間は30分から60分ほどです。窓1枚からのご依頼にも対応しており、高窓を含む複数窓のまとめてのご相談も承っています。

出典:吹き抜けの温度分布・空調効率に関する説明は、住宅の熱の出入りに関する一般的な整理です(数値による効果の断定は行っていません)。制度内容は先進的窓リノベ2026事業 公式サイト(2026年8月確認)。当社の体制は当社サイト掲載情報(2026年8月時点)。

吹き抜けの暑さ・寒さについて、よくあるご質問は?

吹き抜けに関するご相談で多い質問をまとめました。高所の窓は施工方法の確認が特に重要ですので、気になる点は現地調査の際にあわせてお尋ねください。

吹き抜けはリフォームで塞げますか?
構造上可能な場合もありますが、大掛かりな工事になり、開放感や採光といった吹き抜けの魅力も失われます。窓の対策など、吹き抜けを活かしたまま行える方法から検討することをおすすめします。

シーリングファンを付ければ解決しますか?
天井付近にたまった空気を循環させる効果は期待できますが、窓からの日射熱や冷気の侵入そのものを減らす効果ではありません。空気を混ぜる対策と、熱の発生源を抑える対策は役割が異なります。

吹き抜けの窓は掃除や交換がしにくいと聞きますが本当ですか?
高所にある窓は、日常のお手入れや修理・交換の際に足場や高所作業が必要になることがあります。設置場所によって工事の難易度が変わるため、現地調査での確認をおすすめします。

吹き抜けリビングは断熱を後回しにできますか?
容積が大きい分、冷暖房の効率という観点では対策の優先度が下がりにくい場所です。大きな窓がある場合は特に、早めの検討をおすすめします。

新築で吹き抜けを作る場合、窓選びで気をつけることはありますか?
設計段階からLow-Eガラスや遮熱タイプのガラスを選んでおくと、入居後の対策の手間を減らせます。新築時のご相談は施工会社・工務店にご確認ください。

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