省エネ住宅は何から始める?窓の断熱が先と言われる理由と順番
夏の電気代の請求が届いたばかりなのに、朝晩は上着が欲しくなる。9月は、冷房にかかった費用の実感と、これから来る暖房の季節の予感が重なる時期です。「省エネの家にしたい。でも何から始めればいいのか分からない」と感じる方は少なくありません。
この記事では、省エネ住宅づくりの一般的な順番と、「窓の断熱が先」と言われる理由を出典つきで整理します。費用や効果の数値で煽るのではなく、考え方の順序を持ち帰っていただくことが目的です。
作成者 株式会社Sephirah(SEPHIRAH(セフィラ)|マド × 断熱|エコラボ) 会社概要
作成日 2026年9月15日 最終更新日 2026年9月15日 本記事は2026年9月時点の情報です 読了時間 約7分
省エネ住宅は、何から始めるとよいですか?
一般的な順番は「熱の出入りを減らす」「使う機器の効率を上げる」「エネルギーを作る」の3段階です。最初の「熱の出入りを減らす」の中でも、窓は熱の通り道として影響が大きいとされ、最初の一歩に選ばれやすい部位です。
「入れ物」を先に整えるという考え方
この順番は、穴の空いたバケツに水を注ぐ前に穴をふさぐ、という考え方に近いものです。熱が出入りしやすい家のまま効率のよい機器を入れても、機器は長時間働き続けることになります。先に家という入れ物を整えておくと、機器や創エネ設備の力を活かしやすくなるとされています。
なぜ「窓の断熱が先」と言われるのですか?
窓などの開口部は、面積のわりに熱の通りやすさが大きい部位だからです。出典つきの試算では、夏に室内へ入る熱の多くが開口部からとされています。
日本サッシ協会の資料では、アルミサッシに単板ガラスといった断熱性能の低い窓をもつ住宅のモデル試算として、夏に室内へ入る熱のうち窓など開口部が約73%を占めるとされています。これはモデル試算であり、実際の割合は住宅の構造や窓の向き・大きさで変わります。冬の流出割合は出典が確認できないため数値は示しませんが、冬も同様に開口部の影響が大きいとされています。
窓は「小さく始めて確かめられる」部位です
窓の断熱が先と言われるもうひとつの理由は、工事の規模です。壁や屋根の断熱改修が家全体に及びやすいのに対し、窓は1枚単位で施工でき、内窓の追加なら壁を壊さずに進められます。寒さや暑さを感じる部屋から始めて、変化を確かめてから次を考えるという進め方ができるのは窓ならではです。
断熱材・設備・太陽光は、どの順番で考えますか?
窓の次に何を考えるかは、家の状態と優先したいことで決まります。下の表は一般的な検討の順序で、費用や効果の数値は含めていません。
| 段階 | 内容 | 考え方 |
|---|---|---|
| 1. 窓の断熱 | 内窓の追加・ガラス交換・窓の交換 | 熱の通り道を小さくする。1枚から試せる |
| 2. 壁・天井・床の断熱 | 断熱材の追加・床下の断熱 | 家全体の熱の出入りを減らす。工事の規模は大きめ |
| 3. 設備の効率化 | 冷暖房・給湯・照明の更新 | 整えた入れ物の中で、使うエネルギーを減らす |
| 4. 創エネ | 太陽光発電などの導入 | 使う量を減らしたうえで、作る側を考える |
この順番は目安であり、屋根からの熱が強い家では天井の断熱が先になることや、設備の故障を機に更新が先になることもあります。「どこから熱が出入りしているか」を先に確かめると、自分の家に合った順番が見えやすくなります。
うちの家は、どこから始めるのが合っていますか?
暮らしの中の気づきから、最初の一歩が窓に向いているかどうかを確かめてみましょう。下のチェックで確認してみてください。個人情報の入力はありません。
省エネの最初の一歩 セルフチェック(6項目)
当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。
当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。
当てはまった数でみる読み取り方
| 当てはまる数 | 読み取り方 |
|---|---|
| 0〜1個 | 家の熱の出入りは比較的落ち着いている状態と考えられます。設備や創エネの段階から検討してもよいでしょう。 |
| 2〜3個 | 窓が熱の通り道になっている可能性があります。最初の一歩として窓の断熱を検討するのに向いた状態です。 |
| 4〜6個 | 熱の出入りが暮らしと光熱費に影響している可能性が高い状態です。窓の断熱から始めることを優先して検討する段階です。 |
9月に「最初の一歩」を考えるのは、なぜ向いていますか?
9月は夏の請求で費用の実感があり、冬の暖房シーズンまでに準備の時間が残っている月です。残暑と朝晩の冷え込みが同居するため、暑さと寒さの両方の記憶を持ったまま判断できる点も利点です。
01夏に暑かった窓と冬に寒くなる窓は多くの場合同じなので、記憶が新しいうちに場所を書き留めておける
02冬本番の前に現地調査と工事の日程を組みやすく、暖房シーズンを新しい窓で迎えられる
03先進的窓リノベ2026事業の申請期間は2026年12月31日までで、年内の工事と申請に向けて準備を進める時間がある
04秋雨で外の工事が読みにくい時期でも、内窓は室内側の作業が中心で天候の影響を受けにくい
光熱費と窓の関係は電気代に関するお悩み対策のページで、窓の高断熱化による光熱費の試算は光熱費シミュレーションのページでご覧いただけます。いずれもモデル試算にもとづくもので、効果は住宅条件により異なります。
窓の断熱には、どんな選択肢がありますか?
窓の断熱は、内窓の追加・ガラスの交換・窓そのものの交換の3つが主な方法です。最初の一歩として選ばれやすいのは、壁を壊さず1枚から施工できる内窓の追加です。
内窓(インプラス)は今ある窓の内側にもう1枚の窓を取り付ける方法で、2枚の窓の間の空気層が熱を伝えにくくします。仕組みと施工の流れは内窓(インプラス)設置のページで解説しています。どの方法でも熱の出入りの抑制が期待できますが、効果の程度は窓の向き・大きさ・住宅の構造によって異なります。
費用と補助金はどう考えますか?
窓の断熱改修は国の補助制度の対象になる場合があります。省エネの最初の一歩として窓を検討する際は、まず制度の概要を押さえておきましょう。
| 項目 | 内容 | 確認先 |
|---|---|---|
| 制度名 | 先進的窓リノベ2026事業(環境省) | 公式サイト |
| 補助上限 | 住宅1戸あたり100万円 | 同上 |
| 対象の下限 | 1申請あたり合計補助額5万円以上 | 同上 |
| 申請期間 | 2026年3月31日〜2026年12月31日 | 同上 |
| 申請方法 | 登録された窓リノベ事業者を通じて申請 | 同上 |
補助金は予算の範囲で受け付けられる制度です。申請すれば必ず受け取れるものではなく、本記事は受給を保証するものではありません。制度名・上限額・申請期間・対象工事はいずれも2026年9月時点で公式サイトに掲載されている内容です。要件と対象製品は年度ごとに変わるため、着工前に先進的窓リノベ2026事業の公式サイトで最新の公募要領をご確認ください。
現地調査で「最初の一歩に向いた窓」を確認します
SEPHIRAH(セフィラ)は東京都・神奈川県を中心とする職人直営の窓断熱リフォーム専門店です。現地には代表が直接うかがい、窓の向き・大きさ・既存サッシとガラスの種類・周囲の日かげの状況を確認したうえでご提案します。調査とお見積りは無料で、所要時間は30分から60分ほどです。窓1枚からのご依頼にも対応しています。
出典:夏に室内へ入る熱の割合は日本サッシ協会 快適な住まい情報室 REPORT #01(2025年7月)の低断熱住宅モデル試算。省エネ住宅づくりの順番は一般的な考え方の整理です(断熱材・設備・太陽光の費用や効果の数値は扱っていません)。制度内容は先進的窓リノベ2026事業 公式サイト(2026年9月確認)。当社の体制は当社サイト掲載情報(2026年9月時点)。
省エネ住宅の始め方について、よくあるご質問は?
省エネの最初の一歩に関するご相談で多い質問をまとめました。冬前の準備の参考にしてください。不明な点は現地調査の際にあわせてお尋ねください。
太陽光発電を先に付けるのは、順番として間違いですか?
間違いというわけではありませんが、一般には「熱の出入りを減らしてから、使うエネルギーを作る」という順番が勧められています。熱が出入りしやすい家のままでは、作った電気の多くが冷暖房に使われることになるためです。住宅の条件やご家庭の優先事項によって順番が変わることもあります。
エアコンを新しくするだけでも、省エネになりますか?
機器の効率が上がれば、同じ室温を保つために使うエネルギーは減る方向に働きます。ただし熱の出入りが大きい家では、効率のよい機器でも長時間運転が必要になりやすいため、窓の断熱とあわせて考えると機器の力を活かしやすいとされています。
壁の断熱材を足す工事は、窓より先に考えるべきですか?
壁や天井の断熱改修は家全体に手を入れる工事になりやすく、規模が大きくなる傾向があります。窓は1枚単位で施工でき、壁を壊さない内窓という方法もあるため、最初の一歩として選びやすいとされています。住宅の状態によっては壁や屋根が先になることもあります。
省エネ住宅にすると、光熱費はどのくらい変わりますか?
効果は住宅の構造・地域・暮らし方によって大きく異なるため、本記事では金額の断定を行っていません。窓の高断熱化による光熱費の試算は、モデル住戸の条件つきで当社サイトの光熱費シミュレーションのページに掲載しています。
賃貸やマンションでも、省エネの一歩は踏み出せますか?
マンションの専有部では、内窓の設置が壁を壊さずにできる方法として検討されています。賃貸の場合は管理者の許可が必要ですので、まずは相談から始めることをおすすめします。
省エネの最初の一歩を、窓から確かめてみませんか
夏の請求の実感が残る今は、冬前の準備を始めるのに向いた時期です。LINEで窓の写真を送るだけで、使える補助金の目安をご案内します。ご相談・お見積りは無料です。
この記事に関連するページ
関連するお役立ちブログ
この記事と併せて確認しておきたい
この記事に関連するページ
こちらもよく一緒に見られています
-
窓断熱
窓だけに特化した断熱施工で、結露・寒さ・隙間風を抑え、快適で省エネな住まいを実現します。
窓だけに特化した断熱施工で、結露・寒さ・隙間風を抑え、快適で省エネな住まいを実現します。詳しく見る -
一部屋断熱
必要な部屋だけ効率的に断熱施工。生活スペースを快適に保ちながら費用や工事時間も抑えられます。
必要な部屋だけ効率的に断熱施工。生活スペースを快適に保ちながら費用や工事時間も抑えられます。詳しく見る -
まるごと断熱
家全体を断熱施工し、温度差や結露を解消。冬暖かく夏涼しい、健康で快適な住環境をつくります。
家全体を断熱施工し、温度差や結露を解消。冬暖かく夏涼しい、健康で快適な住環境をつくります。詳しく見る -
3つの強み
窓断熱専門・暮らしに合わせた提案・補助金活用サポートなど、当社ならではの強みをご紹介します。
窓断熱専門・暮らしに合わせた提案・補助金活用サポートなど、当社ならではの強みをご紹介します。詳しく見る -
お悩み別対策方法
結露や寒さ、防音などの住まいのお悩みに応じた具体的な断熱対策方法を分かりやすく解説します。
結露や寒さ、防音などの住まいのお悩みに応じた具体的な断熱対策方法を分かりやすく解説します。詳しく見る -
窓断熱リフォームの効果
施工によって得られる快適性、省エネ効果、防音性など、窓断熱リフォームのメリットを詳しく紹介します。
施工によって得られる快適性、省エネ効果、防音性など、窓断熱リフォームのメリットを詳しく紹介します。詳しく見る -
東京都・神奈川県で使える補助金一覧
窓断熱リフォームで活用できる東京都・神奈川の補助金情報を分かりやすくまとめ、申請の参考にできます。
窓断熱リフォームで活用できる東京都・神奈川の補助金情報を分かりやすくまとめ、申請の参考にできます。詳しく見る -
施工事例
東京・神奈川での実際の施工事例を、ビフォーアフターやお客様の声と共に紹介しています。
東京・神奈川での実際の施工事例を、ビフォーアフターやお客様の声と共に紹介しています。詳しく見る -
お客様の声
断熱リフォームを体験されたお客様の実際の声をご紹介。リアルな感想を通じて効果を実感いただけます。
断熱リフォームを体験されたお客様の実際の声をご紹介。リアルな感想を通じて効果を実感いただけます。詳しく見る