窓断熱 省エネ住宅 夏の悩み 冬の悩み

家の熱が逃げる場所はどこ?窓・壁・床の割合と対策の優先順位

家の熱が逃げる場所はどこ?窓・壁・床の割合と対策の優先順位

9月に入り、昼はまだ暑いのに朝晩はひんやりする日が増えてきました。エアコンを止めると部屋の温度がすぐに変わってしまう。そんなとき、「この家はどこから熱が出入りしているのだろう」と気になったことはありませんか。

この記事では、家の熱が逃げる場所と、夏に熱が入ってくる場所の割合を出典つきで整理し、対策の優先順位をどう考えるかを解説します。季節の変わり目に「熱の通り道」を知っておくと、冬前の準備を落ち着いて進められます。

作成者 株式会社Sephirah(SEPHIRAH(セフィラ)|マド × 断熱|エコラボ) 会社概要

作成日 2026年9月14日 最終更新日 2026年9月14日 本記事は2026年9月時点の情報です 読了時間 約7分

家の熱は、どこから出入りしていますか?

家の熱は、窓などの開口部・屋根・外壁・床といった外気に接する部分から出入りしています。なかでも窓などの開口部は面積あたりの熱の通りやすさが大きく、断熱性能の低い窓をもつ住宅では影響が最も大きいとされています。

夏に室内へ入る熱のうち窓など開口部が約73%、屋根が約11%、外壁が約7%、床が約3%を占めることを示す横棒グラフ 図1 夏に室内へ入る熱の割合(低断熱住宅のモデル試算) 窓など開口部 約73% 屋根 約11% 外壁 約7% 約3% アルミサッシ+単板ガラス等の低断熱住宅のモデル試算。住宅条件により割合は異なります。 断定値ではなく「〜とされています」という位置づけの参考値です。 出典:日本サッシ協会 快適な住まい情報室 REPORT #01(2025年7月)

夏は開口部から約73%の熱が入るとされています

日本サッシ協会の資料では、アルミサッシに単板ガラスといった断熱性能の低い窓をもつ住宅のモデル試算として、夏に室内へ入る熱のうち窓など開口部が約73%、屋根が約11%、外壁が約7%、床が約3%を占めるとされています。これはあくまでモデル試算であり、住宅の構造や窓の向き・大きさによって割合は変わります。それでも、開口部が他の部位と比べて大きな通り道になりやすいという傾向はつかめます。

冬に熱が逃げる場所は、夏と何が違いますか?

冬は向きが逆になり、室内で暖めた熱が外へ逃げていきます。冬の流出割合を示す数値はここでは扱いませんが、冬も同様に開口部の影響が大きいとされています。夏に熱が入りやすい場所は、冬に熱が逃げやすい場所でもあります。

夏は外から室内へ熱が入り、冬は室内から外へ熱が逃げるという向きの違いと、共通して開口部が主な通り道になることを対比した図 図2 夏と冬の熱の動き方の違い 夏(熱が入る) 冬(熱が逃げる) 日射がガラスを通って入る 外気の熱が枠やガラスを伝わる 屋根からの熱が天井に届く 冷房した空気が窓辺で温まる 室内の熱がガラスを通って出る 枠やガラスが冷えて冷気を作る 暖めた空気が窓辺で冷やされる 足元に冷気がたまりやすい 向きは逆でも、通り道の中心は同じ「窓などの開口部」です。 冬の流出割合の数値は出典が確認できないため、本記事では傾向のみを記載しています。 出典:SEPHIRAH(セフィラ)作成(一般的な熱の動きの整理・2026年9月)

窓辺で感じる「冷気」の正体

冬に窓のそばに立つと冷気を感じるのは、冷えたガラスや枠に触れた空気が冷やされて下へ流れるためです。コールドドラフトと呼ばれるこの現象は、暖房をつけていても足元が寒い原因のひとつとされています。9月の朝晩に感じ始めるひんやり感は、冬に本格化する現象の前触れと考えると分かりやすいでしょう。

対策の優先順位は、どう考えるとよいですか?

優先順位の基本は「熱の通りやすい場所から」「工事の負担が小さい方法から」の2つです。この2つを重ねると、多くの住宅で窓が最初の候補になります。

01窓などの開口部:熱の通りやすさが大きく、内窓の追加なら壁を壊さずに施工できる

02屋根・天井:夏の日射の影響を受けやすい。天井裏に断熱材を足す方法がある

03外壁:面積は広いが断熱材が入っていることが多く、改修は大がかりになりやすい

04床:冬の足元の冷えに関わる。床下からの断熱施工という選択肢がある

上の順番は効果の大きさを保証するものではなく、一般的な熱の通りやすさと工事の規模から見た検討の順序です。住宅の状態によっては屋根や床が先になることもありますので、現地で状態を確かめてから決めることをおすすめします。窓は1枚単位で対策でき、変化を確かめてから次の窓を考えられる点も利点です。

うちの家は、窓から熱が逃げやすい状態ですか?

窓の仕様や暮らしの中の気づきから、熱の通り道が窓に集中していそうかを確かめてみましょう。下のチェックで確認してみてください。個人情報の入力はありません。

熱の通り道 セルフチェック(6項目)

当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
0〜1個窓からの熱の出入りは比較的落ち着いている状態と考えられます。冬前に窓の状態を一度確認しておく程度で十分でしょう。
2〜3個窓が熱の通り道になっている可能性があります。寒さや暑さを感じる部屋の窓から対策を検討する段階です。
4〜6個窓からの熱の出入りが暮らしに影響している可能性が高い状態です。窓の断熱を優先して検討することをおすすめします。

季節の変わり目に、何を確認しておくとよいですか?

残暑と朝晩の冷え込みが同居する9月は、夏の暑さの記憶と冬の寒さの予感を同時に持てる時期です。夏に暑かった窓と、冬に寒くなる窓は多くの場合同じですから、今のうちに場所を書き留めておくと対策の判断に役立ちます。

確認すること 見るポイント 分かること
暑かった窓西日・南面の大きな窓・2階の窓夏の熱が入る主な通り道
冷える窓北面・浴室・寝室の窓、足元の冷え冬の熱が逃げやすい通り道
窓の仕様枠の材質(アルミ/樹脂)・ガラスの枚数断熱性能のおおよその目安
光熱費の推移夏の冷房費と冬の暖房費の差熱の出入りが費用に及ぶ度合い

光熱費と窓の関係は電気代に関するお悩み対策のページで、窓の高断熱化による光熱費の試算は光熱費シミュレーションのページでご覧いただけます。いずれもモデル試算にもとづくもので、効果は住宅条件により異なります。

窓の熱の通り道を小さくするには、どんな方法がありますか?

窓の対策は大きく分けて、内窓の追加・ガラスの交換・窓そのものの交換の3つです。いずれも「ガラスの断熱性を上げる」「枠から伝わる熱を減らす」「すき間を減らす」のどれかに働きかけます。

方法 仕組み 向いている場面
内窓の追加今の窓の内側にもう1枚窓を付け、間の空気層で熱を伝えにくくする壁を壊さず施工したい・1枚から試したい
ガラス交換今の枠を残し、複層ガラスなどに入れ替える枠の状態がよく、ガラスだけ替えたい
窓の交換枠ごと新しい窓に替える(カバー工法など)枠の劣化が進んでいる・見た目も一新したい

どの方法でも、熱の出入りの抑制が期待できますが、効果の程度は窓の向き・大きさ・住宅の構造によって異なります。内窓の仕組みは内窓(インプラス)設置のページで、効果の考え方は効果に関するよくある質問にまとめています。

費用と補助金はどう考えますか?

窓の断熱改修は国の補助制度の対象になる場合があります。冬前の準備として窓の対策を検討する際は、まず制度の概要を押さえておきましょう。

項目 内容 確認先
制度名先進的窓リノベ2026事業(環境省)公式サイト
補助上限住宅1戸あたり100万円同上
対象の下限1申請あたり合計補助額5万円以上同上
申請期間2026年3月31日〜2026年12月31日同上
申請方法登録された窓リノベ事業者を通じて申請同上

補助金は予算の範囲で受け付けられる制度です。申請すれば必ず受け取れるものではなく、本記事は受給を保証するものではありません。制度名・上限額・申請期間・対象工事はいずれも2026年9月時点で公式サイトに掲載されている内容です。要件と対象製品は年度ごとに変わるため、着工前に先進的窓リノベ2026事業の公式サイトで最新の公募要領をご確認ください。

現地調査から契約・着工、工事完了・引渡しを経て交付申請に至る流れを4段階で示す図 図 補助金を使うときの進み方(交付申請は工事のあと) STEP 1 現地調査・見積り 窓の仕様と 対象製品を確認 STEP 2 契約・着工 2025年11月28日以降に 着手した工事が対象 STEP 3 工事完了・引渡し 完了と引渡しの後に はじめて申請が可能 STEP 4 交付申請 窓リノベ事業者が 手続きと還元を実施 交付申請は工事完了・引渡しの後です。予約(任意)は最初の工事に着手した以降に行えます。 手続きの詳細・提出書類は年度の公募要領(交付申請の手引き)をご確認ください。 出典:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト「補助金の交付申請」(2026年9月10日確認)

現地調査で「熱の通り道になっている窓」を確認します

SEPHIRAH(セフィラ)は東京都・神奈川県を中心とする職人直営の窓断熱リフォーム専門店です。現地には代表が直接うかがい、窓の向き・大きさ・既存サッシとガラスの種類・周囲の日かげの状況を確認したうえでご提案します。調査とお見積りは無料で、所要時間は30分から60分ほどです。窓1枚からのご依頼にも対応しています。

出典:夏に室内へ入る熱の割合は日本サッシ協会 快適な住まい情報室 REPORT #01(2025年7月)の低断熱住宅モデル試算。冬の熱の動きは一般的な説明にもとづく整理です(数値による効果の断定は行っていません)。制度内容は先進的窓リノベ2026事業 公式サイト(2026年9月確認)。当社の体制は当社サイト掲載情報(2026年9月時点)。

家の熱が逃げる場所について、よくあるご質問は?

熱の通り道と対策の順番に関するご相談で多い質問をまとめました。冬前の準備の参考にしてください。不明な点は現地調査の際にあわせてお尋ねください。

壁や天井の断熱材を足すのと、窓の対策はどちらが先ですか?
一般に、面積あたりで熱が通りやすいのは窓などの開口部とされており、工事の規模も窓のほうが小さく済む場合が多いため、窓から検討する考え方が広く採られています。ただし住宅の構造や築年数によって事情は異なりますので、現地調査で状態を確認したうえで判断することをおすすめします。

熱が逃げる場所は、自分で確かめられますか?
冬の朝に窓ガラスやサッシの枠が冷たいか、窓辺に立つと冷気を感じるか、結露が出ているかといった点は、ご自身でも確かめやすい手がかりです。正確な熱の出入りを測るには専門的な機器が必要ですが、生活の中で気づく場所から優先順位を考えることができます。

カーテンを厚くすれば、熱が逃げるのを防げますか?
厚手のカーテンは室内の空気が窓に触れるのを減らす方向に働きますが、ガラスやサッシそのものの断熱性を変えるものではありません。応急的な工夫として有効な場面はありますが、根本的な対策は窓自体の見直しになります。

築年数が古い家ほど、窓から熱が逃げやすいのですか?
窓の仕様は建てられた時期によって傾向があり、アルミサッシに1枚ガラスの窓は断熱性が低いとされています。築年数だけで断定はできませんが、窓の種類を確認する目安のひとつにはなります。

マンションでも熱の逃げ方は同じですか?
マンションは上下左右に住戸が接しているため、外気に面する部分が戸建てより少ない傾向があります。その分、外に面した窓の影響が相対的に大きくなりやすく、内窓の設置は専有部内でできる対策として検討されています。

冬が来る前に、熱の通り道を確かめておきませんか

夏に暑かった窓は、冬に寒くなる窓でもあります。LINEで窓の写真を送るだけで、使える補助金の目安をご案内します。ご相談・お見積りは無料です。

LINEで補助金シミュレーションをする

この記事に関連するページ

こちらもよく一緒に見られています