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断熱と気密の違いとは?窓リフォームで両方が変わる理由を解説

断熱と気密の違いとは?窓リフォームで両方が変わる理由を解説

日中はまだ暑さが残るのに、朝晩は窓を閉めていても足元にすうっと冷たい空気を感じる。9月はそんな「すきま風」に気づき始める季節です。断熱と気密という言葉はどちらも寒さ対策で耳にしますが、違いをはっきり説明できる方は多くありません。

この記事では、断熱と気密の違いを定性的に整理し、窓のリフォームでなぜその両方が変わるのかを解説します。冬が来る前に、2つの言葉を自分の家の状態に当てはめて考えられるようになることが目標です。

作成者 株式会社Sephirah(SEPHIRAH(セフィラ)|マド × 断熱|エコラボ) 会社概要

作成日 2026年9月14日 最終更新日 2026年9月14日 本記事は2026年9月時点の情報です 読了時間 約7分

断熱と気密は、何が違いますか?

断熱は「熱の伝わりにくさ」、気密は「空気の漏れにくさ」を指します。断熱は壁やガラスを通って熱がじわじわ移動するのを抑え、気密は窓の合わせ目や壁のすき間から空気そのものが出入りするのを抑えるものです。

断熱は熱の伝わりにくさで壁・ガラス・枠が関わり、気密は空気の漏れにくさで合わせ目・すき間が関わることを対比した図 図1 断熱と気密の違い 断熱(熱の伝わりにくさ) 気密(空気の漏れにくさ) 対象:壁・屋根・床・ガラス・枠 熱が材料を伝わって移動するのを抑える 例:複層ガラス・断熱材・樹脂枠 弱いと:窓辺が冷える・結露が出る 対象:合わせ目・すき間・配管まわり 空気そのものの出入りを抑える 例:パッキン・気密材・建具の精度 弱いと:すきま風・冷気が流れ込む 「熱が伝わる」のを止めるのが断熱、「空気が抜ける」のを止めるのが気密です。 出典:SEPHIRAH(セフィラ)作成(一般的な用語の整理・2026年9月)

断熱は「魔法瓶の壁」のような働き

断熱の役割は、魔法瓶の二重構造をイメージすると分かりやすくなります。外と中の間に熱を伝えにくい層があることで、外の暑さ寒さが中に届きにくくなります。住宅では壁や天井の断熱材、複層ガラス、樹脂製の枠などがこの層にあたります。

気密は「ふたのしまり具合」のような働き

どれだけ壁が厚くても、ふたが少し開いていれば中の温度は保てません。住宅の気密はこの「ふたのしまり具合」にあたり、窓の合わせ目や建具のすき間、配管まわりの小さな穴などが関わります。古い窓ではパッキンの劣化や建て付けのずれで、ここが弱くなりやすいとされています。

断熱だけ、気密だけでは、なぜ足りないのですか?

断熱と気密は役割が違うため、片方だけ高めても熱の出入りは残ります。両方がそろって初めて、室温を保ちやすくなるとされています。

組み合わせ 起きやすいこと 暮らしでの感じ方
断熱が弱く、気密も弱い熱が伝わり、空気も抜ける暖房を止めるとすぐ冷える・すきま風
断熱は高いが、気密が弱い暖めた空気がすき間から抜ける壁は冷たくないのに足元が寒い
気密は高いが、断熱が弱い空気は抜けないが、ガラスや壁から熱が伝わる窓辺が冷える・結露が出やすい
断熱も気密も高い熱の伝わりも空気の出入りも抑えられる室温が保ちやすい方向に働く

上の表は一般的な傾向の整理であり、効果の程度は住宅の構造や築年数によって異なります。自分の家がどの組み合わせに近いかを考えるための目安としてご覧ください。

窓のリフォームで、断熱と気密の両方が変わるのはなぜですか?

窓は「熱が伝わる面」と「空気が漏れる合わせ目」の両方を持つ部位だからです。ガラスと枠は断熱に、サッシの合わせ目やパッキンは気密に関わります。内窓の追加はこの両方に同時に働きかけます。

内窓を追加すると、既存窓との間に空気層ができて熱が伝わりにくくなり、内窓の合わせ目が室内側で空気の出入りを抑えるという3段階を示した図 図2 内窓の追加で断熱と気密が変わる仕組み STEP 1 内窓を追加する 既存の窓の内側に もう1枚の窓を設ける STEP 2 空気層ができる 2枚の窓の間の空気が 熱を伝えにくくする(断熱) STEP 3 合わせ目が二重になる 外窓のすき間の空気が 室内へ届きにくくなる(気密) 1つの工事で「熱の伝わり」と「空気の出入り」の両方に働きかけるのが内窓の特徴です。 効果の程度は既存窓の状態や取り付け精度により異なります。 出典:SEPHIRAH(セフィラ)作成(内窓の一般的な仕組みの整理・2026年9月)

ガラス交換や窓の交換でも両方が変わります

ガラスだけを複層ガラスに替える方法は主に断熱に働き、枠ごと新しい窓に替える方法はガラスと枠の断熱に加えて、新しい建具の精度によって気密にも働きます。どの方法が合うかは既存の窓の状態によって変わりますので、内窓(インプラス)設置のページで仕組みを確かめたうえで、現地調査で相談するのが近道です。

うちの窓は、断熱と気密のどちらに弱点がありますか?

暮らしの中の気づきから、断熱と気密のどちらが弱いかのあたりをつけてみましょう。下のチェックで確認してみてください。個人情報の入力はありません。

断熱・気密の弱点セルフチェック(6項目)

当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
0〜1個断熱・気密ともに大きな弱点は見当たらない状態です。冬前に窓の状態を確認しておく程度でよいでしょう。
2〜3個断熱か気密のどちらかに弱点がありそうです。冷たさを感じる項目が多ければ断熱、空気の流れを感じる項目が多ければ気密を疑ってみてください。
4〜6個断熱と気密の両方に弱点がある可能性が高い状態です。両方に働きかける窓の対策を優先して検討する段階です。

秋のすきま風は、気密の問題ですか?

9月に感じ始めるすきま風の多くは、窓の合わせ目やパッキンの劣化といった気密の弱点から来ています。ただし窓辺のひんやり感は、冷えたガラスが空気を冷やす断熱の弱点でも起きるため、切り分けが必要です。

01窓を閉めた状態で手をかざし、空気の流れを感じるか確かめる(気密の目安)

02朝晩にガラスと枠を触り、周囲の壁より明らかに冷たいか確かめる(断熱の目安)

03パッキンやサッシの建て付けを目で見て、劣化やずれがないか確かめる

04秋のうちに気づいた場所を書き留め、冬本番の寒さと照らし合わせる

秋は窓を開けて風を通す心地よい季節でもあります。気密を高めることは窓を閉め切ることではなく、「閉めたときにきちんと閉まる」状態をつくることです。開けたいときに開けられる暮らし方は、内窓を付けても変わりません。

断熱と気密は、結露とどう関係しますか?

結露は、室内の湿った空気が冷えたガラスや枠に触れることで起きます。断熱が弱いとガラスが冷えて結露が出やすくなり、気密が弱いと冷たい外気が入り込んで窓辺の温度差を広げます。両方を見直すことで結露の抑制が期待できます。

結露の仕組みと対策の全体像は冬の結露に関するお悩み対策のページで、効果の考え方は効果に関するよくある質問にまとめています。効果は住宅条件により異なります。

費用と補助金はどう考えますか?

窓の断熱改修は国の補助制度の対象になる場合があります。断熱と気密の両方を見直す窓のリフォームを検討する際は、まず制度の概要を押さえておきましょう。

項目 内容 確認先
制度名先進的窓リノベ2026事業(環境省)公式サイト
補助上限住宅1戸あたり100万円同上
対象の下限1申請あたり合計補助額5万円以上同上
申請期間2026年3月31日〜2026年12月31日同上
申請方法登録された窓リノベ事業者を通じて申請同上

補助金は予算の範囲で受け付けられる制度です。申請すれば必ず受け取れるものではなく、本記事は受給を保証するものではありません。制度名・上限額・申請期間・対象工事はいずれも2026年9月時点で公式サイトに掲載されている内容です。要件と対象製品は年度ごとに変わるため、着工前に先進的窓リノベ2026事業の公式サイトで最新の公募要領をご確認ください。

現地調査から契約・着工、工事完了・引渡しを経て交付申請に至る流れを4段階で示す図 図 補助金を使うときの進み方(交付申請は工事のあと) STEP 1 現地調査・見積り 窓の仕様と 対象製品を確認 STEP 2 契約・着工 2025年11月28日以降に 着手した工事が対象 STEP 3 工事完了・引渡し 完了と引渡しの後に はじめて申請が可能 STEP 4 交付申請 窓リノベ事業者が 手続きと還元を実施 交付申請は工事完了・引渡しの後です。予約(任意)は最初の工事に着手した以降に行えます。 手続きの詳細・提出書類は年度の公募要領(交付申請の手引き)をご確認ください。 出典:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト「補助金の交付申請」(2026年9月10日確認)

現地調査で「断熱と気密のどちらが弱いか」を確認します

SEPHIRAH(セフィラ)は東京都・神奈川県を中心とする職人直営の窓断熱リフォーム専門店です。現地には代表が直接うかがい、窓の向き・大きさ・既存サッシとガラスの種類を確認したうえでご提案します。調査とお見積りは無料で、所要時間は30分から60分ほどです。窓1枚からのご依頼にも対応しています。

出典:断熱・気密の説明は一般的な用語の整理にもとづくものです(UA値・C値などの数値基準は扱わず、数値による効果の断定は行っていません)。制度内容は先進的窓リノベ2026事業 公式サイト(2026年9月確認)。当社の体制は当社サイト掲載情報(2026年9月時点)。

断熱と気密の違いについて、よくあるご質問は?

断熱と気密に関するご相談で多い質問をまとめました。冬前の準備の参考にしてください。不明な点は現地調査の際にあわせてお尋ねください。

断熱と気密は、どちらが大事ですか?
どちらか一方ではなく、両方がそろって初めて室温を保ちやすくなるとされています。断熱だけ高くてもすき間から空気が出入りすれば熱は逃げ、気密だけ高くても壁や窓から熱が伝わります。窓のリフォームは、この2つに同時に働きかけられる数少ない方法のひとつです。

気密を高めると、息苦しくなりませんか?
気密は「意図しないすき間をなくす」ことであり、換気をなくすことではありません。計画的な換気は別に確保するのが基本です。内窓を付けても窓は開けられますので、秋の心地よい日に窓を開けて風を通す暮らし方はそのまま続けられます。

UA値やC値という言葉を聞きますが、この記事では扱っていますか?
UA値は住宅全体の断熱性能、C値は気密性能を表す指標として使われていますが、本記事では数値基準を扱わず、考え方の整理にとどめています。具体的な数値は住宅の設計資料や設計者にご確認ください。

内窓を付けると、気密はどのくらい変わりますか?
内窓は既存の窓の内側にもう1枚の窓を設けるため、外窓のすき間から入った空気が室内へ直接届きにくくなる方向に働きます。変化の程度は既存窓の状態や取り付け精度により異なり、数値での断定はできません。

マンションでも、断熱と気密の考え方は同じですか?
考え方は同じですが、マンションは上下左右に住戸が接しているため、外気に面する部分が窓に集中しやすい傾向があります。その分、専有部内でできる内窓の設置が検討されることが多くなっています。

すきま風に気づいた今、窓の状態を確かめておきませんか

内窓の追加は、断熱と気密の両方に働きかける方法のひとつです。LINEで窓の写真を送るだけで、使える補助金の目安をご案内します。ご相談・お見積りは無料です。

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