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在宅介護の家で気をつけたい室温は?ヒートショック予防の再確認

在宅介護の家で気をつけたい室温は?ヒートショック予防の再確認

冬本番を迎える12月、在宅介護を続けるご家庭では、要介護者の方の室温管理があらためて気になる時期です。入浴の介助、トイレへの付き添い、ベッドから車いすへの移動。介助のたびに、暖かい居間と冷えた廊下・脱衣所を行き来することになります。

この記事では、在宅介護の場面で気をつけたい室温として一般に言われていることを、ヒートショック予防の再確認という視点から整理します。入浴介助・移動介助といった介助特有の場面に絞り、医療的な判断はせず、住まいの側でできることをお伝えします。気になる症状がある場合は、必ず医療機関にご相談ください。

作成者 株式会社Sephirah(SEPHIRAH(セフィラ)|マド × 断熱|エコラボ) 会社概要

作成日 2026年10月25日 最終更新日 2026年10月25日 本記事は2026年10月時点の情報です 読了時間 約9分

在宅介護の家で、なぜ室温の注意が必要とされていますか?

在宅介護の場面では、要介護者の方が自分で温度差を避けて動くことが難しく、介助のたびに暖かい部屋と冷えた場所を移動することになりやすいためです。介助する側も、同じ移動を繰り返すことになります。

在宅介護で温度差が生まれやすい介助の場面と、住まいの側でできる対策を左右で対比した図 図1 在宅介護で温度差が生まれやすい場面と、住まいでできること 温度差が生まれやすい場面 住まいでできること 入浴介助(脱衣所・浴室) 車いすやベッドへの移動介助 夜間のトイレへの付き添い 通所・訪問サービスの送り出し 介助前に移動先を暖めておく 介助動線上の窓の冷えを減らす 廊下・脱衣所に暖房を足す 介助者自身の防寒も考える 介助の動線そのものに、温度差の生まれやすい移動が組み込まれています。 出典:SEPHIRAH(セフィラ)作成(一般的な注意点の整理・2026年10月)

ヒートショックとは、どのような状態とされていますか

一般に、暖かい場所から寒い場所へ移動するなど、急な温度の変化によって体に負担がかかる状態を指すとされています。在宅介護の場面では、こうした移動が入浴や排泄の介助のたびに繰り返し発生しやすい点が特徴です。

気になる症状は医療機関へ

この記事は住まいの環境を整えるための一般的な整理であり、医療的な判断や統計にもとづく説明は行っていません。介助中や移動時に体調の変化を感じる、持病があるといった場合は、住まいの対策と並行して医療機関にご相談ください。

訪問介護・デイサービスの利用時も温度差が生まれます

訪問介護やデイサービスを利用しているご家庭では、スタッフの出入りにともなって玄関が開閉する時間も、温度差が生まれやすい場面のひとつです。送り出しや出迎えの際にすぐ使える場所へ上着やひざ掛けを用意しておくといった工夫も考えられます。

入浴介助のとき、温度差で気をつけたいことは?

入浴介助は、居間・脱衣所・浴室という温度の異なる3つの場所を短時間で移動する場面です。介助を始める前に、脱衣所と浴室をあらかじめ暖めておく工夫が一般的に知られています。

01入浴の前に、脱衣所に小型の暖房器具を入れておく

02浴室はシャワーや湯張りで、入る前に室温をある程度上げておく

03要介護者の方の衣服の着脱にかかる時間を見込み、脱衣所を暖める時間を早めに確保する

04介助者自身も、薄着のまま長時間待機しないよう防寒を考えておく

介助者の負担も考えに入れる

入浴介助では、介助者自身も脱衣所と浴室を何度も往復し、濡れた手のまま温度差のある場所に長くいることがあります。要介護者の方だけでなく、介助者の防寒も一緒に考えておくと、介助全体の負担がやわらぐ方向に働くと考えられます。

冬は特に脱衣所と浴室の差が大きくなりやすい

12月以降、外気温が下がるにつれて、暖房のある居間と、暖房のない脱衣所・浴室との温度差はさらに大きくなりやすいとされています。夏場と同じ入浴介助の手順でも、冬は暖める時間を長めに見込んでおくなど、季節に応じた調整が考えられます。

夜間のトイレ付き添いで、気をつけたいことは?

夜間のトイレへの付き添いも、暖かい布団から出て冷えた廊下やトイレへ移動する、温度差の生まれやすい場面です。照明と足元の安全にも配慮しながら、温度差への備えを考えます。

01就寝前に、廊下やトイレの小型暖房をあらかじめ入れておく

02足元灯を用意し、暗い中での急な温度差や転倒のリスクに備える

03起き上がる前に、布団の中で一呼吸おいてから動き出す習慣をつける

04介助者も、夜間の付き添い用に厚手の羽織りものを用意しておく

夜間は照明の確保も安全面であわせて大切

夜間の移動は温度差だけでなく、暗さによる転倒のリスクもあわせて考える場面です。足元灯や人感センサー付きの照明を使うと、温度差への備えと安全確保を同時に進めやすくなります。

移動介助のとき、室温で気をつけたいことは?

ベッドから車いすへ、居室からトイレへといった移動介助も、温度差のある場所を通過する場面です。移動のたびに温度差を感じにくくする工夫が考えられます。

介助の場面 起きやすいこと 住まいでできる工夫
ベッド⇔車いす居室内でも窓際は冷えやすいベッド・車いすの位置を窓から離す
居室⇔トイレ廊下との温度差が大きい廊下に小型暖房を置く・扉の開閉を減らす
夜間の付き添い就寝中は部屋全体が冷えやすい就寝前に部屋を暖めておく
送り出し・見送り玄関先は外気に近く冷える上着やひざ掛けを玄関近くに用意する

窓際を避けた家具配置も工夫のひとつ

ベッドや車いすで長く過ごす位置が窓のすぐそばにあると、冷気の影響を受けやすくなります。可能な範囲で窓から少し離した配置にする、窓際にカーテンやブラインドを使うといった工夫も温度差をやわらげる方向に働きます。

手すりや福祉用具の配置ともあわせて考える

手すりや昇降機といった福祉用具を設置する際には、窓の位置との関係もあわせて考えておくと、動線全体の温度差を踏まえた配置がしやすくなります。福祉用具の選定や設置そのものは、ケアマネジャーや専門の事業者にご相談ください。

うちの在宅介護、室温の見直しが必要な段階ですか?

介助の場面や住まいの状態によって、見直しの優先度は変わります。下のチェックで、当てはまる数を数えてみてください。

在宅介護 室温セルフチェック(6項目)

当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
0〜1個温度差への対策はおおむね進んでいる状態です。介助の動線を定期的に見直してください。
2〜3個介助の場面で温度差が気になる段階です。脱衣所やベッド周りの暖め方から見直してみてください。
4〜6個窓からの冷えが介助動線全体の温度差に関わっている可能性が高い状態です。窓の断熱を検討する段階です。

室温の見直しは、どの順番で進めますか?

在宅介護の室温対策は「介助の動線を把握する」「暖房と配置を見直す」「窓の冷えを減らす」の3段階で考えると整理しやすくなります。

介助の動線を把握する・暖房と配置を見直す・窓の冷えを減らすの3段階を左から順に示した図 図2 在宅介護の室温対策、3つの段階 STEP 1 動線を把握する 入浴・移動介助の 動線を書き出す STEP 2 暖房と配置を見直す 脱衣所・廊下に暖房 ベッドを窓から離す STEP 3 窓の冷えを減らす 内窓で放熱と冷気を抑える 結露の抑制も期待できる 1と2は今日からできること、3は冬の間に一度整えておきたい対策です。 出典:SEPHIRAH(セフィラ)作成(対策の一般的な順序の整理・2026年10月)

ケアマネジャーへの相談とあわせて考える

住まいの温度対策は、介護用品や住宅改修の相談先であるケアマネジャーとあわせて検討すると、福祉用具の配置や手すりの設置計画と一緒に整理しやすくなります。窓の対策は住宅側の工事になるため、介護保険の住宅改修とは別に検討する必要があります。両方の予定を事前にすり合わせておくと、工事や設置の日程を立てやすくなります。

窓の断熱は、在宅介護の家の室温にどう関係しますか?

窓は家の中で熱の出入りが大きい部分とされています。窓の断熱性を高めると、窓際の冷えと朝晩の室温の下がり方がゆるやかになり、居室と廊下・脱衣所の温度差を小さくする方向に働きます。

具体的な方法として、今ある窓の内側にもう一枚の窓を取り付ける内窓(インプラス)の設置があります。壁を壊さずに設置できるため、要介護者の方が長く過ごす居室の窓1枚から始めることもできます。工事中も在宅のまま進められ、介助のスケジュールにあわせて工事の時間帯を相談することも可能です。

ただし、内窓は暖房や介助の工夫の代わりになるものではありません。脱衣所やベッド周りの暖め方、移動介助の動線の見直しと組み合わせてはじめて、温度差を小さくしやすくなります。効果は住宅条件や介助の方法により異なります。冬の結露との関係は冬の結露に関するお悩み対策のページでも解説しています。

年末年始を挟む場合は、工事日程に余裕を持つ

年末年始は休業日や工事の予定が立て込みやすい時期でもあります。冬のうちに窓の断熱を検討する場合は、介助のスケジュールとあわせて、早めに現地調査を受けておくと日程を調整しやすくなります。

費用と補助金はどう考えますか?

窓の断熱改修は国の補助制度の対象になる場合があります。在宅介護の家の対策として検討する場合も、まず制度の概要を押さえておきましょう。

項目 内容 確認先
制度名先進的窓リノベ2026事業(環境省)公式サイト
補助上限住宅1戸あたり100万円同上
対象の下限1申請あたり合計補助額5万円以上同上
申請期間2026年3月31日〜2026年12月31日同上
申請方法登録された窓リノベ事業者を通じて申請同上

補助金は予算の範囲で受け付けられる制度です。申請すれば必ず受け取れるものではなく、本記事は受給を保証するものではありません。制度名・上限額・申請期間・対象工事はいずれも2026年10月時点で公式サイトに掲載されている内容です。要件と対象製品は年度ごとに変わるため、着工前に先進的窓リノベ2026事業の公式サイトで最新の公募要領をご確認ください。

現地調査から契約・着工、工事完了・引渡しを経て交付申請に至る流れを4段階で示す図 図 補助金を使うときの進み方(交付申請は工事のあと) STEP 1 現地調査・見積り 窓の仕様と 対象製品を確認 STEP 2 契約・着工 2025年11月28日以降に 着手した工事が対象 STEP 3 工事完了・引渡し 完了と引渡しの後に はじめて申請が可能 STEP 4 交付申請 窓リノベ事業者が 手続きと還元を実施 交付申請は工事完了・引渡しの後です。予約(任意)は最初の工事に着手した以降に行えます。 手続きの詳細・提出書類は年度の公募要領(交付申請の手引き)をご確認ください。 出典:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト「補助金の交付申請」(2026年10月3日確認)

現地調査で「介助の動線上の窓」を確認します

SEPHIRAH(セフィラ)は東京都・神奈川県を中心とする職人直営の窓断熱リフォーム専門店です。現地には代表が直接うかがい、居室・廊下・脱衣所など介助の動線上にある窓の状態を確認したうえでご提案します。調査とお見積りは無料で、所要時間は30分から60分ほどです。窓1枚からのご依頼にも対応しており、ご家族の立ち会いのもとで進めることもできます。

出典:ヒートショックと在宅介護の場面に関する記述は、住まいの環境に関する一般的な説明にもとづく整理です(医療的な判断・統計数値・効果の数値による断定は行っていません)。制度内容は先進的窓リノベ2026事業 公式サイト(2026年10月確認)。当社の体制は当社サイト掲載情報(2026年10月時点)。

在宅介護の室温について、よくあるご質問は?

在宅介護のご家庭からよくいただくご質問をまとめました。不明な点は現地調査の際にあわせてお尋ねください。

在宅介護の場面で、特に室温に注意が必要なのはいつですか?
入浴の介助、ベッドから車いすなどへの移動介助、トイレへの付き添いなど、要介護者の方が暖かい部屋から温度の低い場所へ移動する場面は、特に注意が必要とされています。介助する側も、温度差のある場所を何度も往復することになります。

ヒートショックは、どのような状態を指しますか?
一般に、暖かい場所から寒い場所へ移動するなど、急な温度の変化によって体に負担がかかる状態を指すとされています。この記事では医療的な説明はせず、住まいの側で温度差を小さくする考え方に絞っています。気になる症状がある場合は医療機関にご相談ください。

入浴介助のとき、脱衣所や浴室はどう暖めればよいですか?
小型の暖房器具をあらかじめ入れておく、お湯を張って浴室内の温度を上げておくなど、介助を始める前に温度差を小さくしておく工夫が一般的に知られています。介助者自身も薄着で長時間待機することがあるため、介助者側の防寒もあわせて考えておくとよいでしょう。

内窓をつければ、在宅介護の家の温度差はなくなりますか?
内窓は窓際の冷えや朝晩の室温低下をやわらげ、部屋の温度差を小さくする方向に働きます。ただし特定の症状を防ぐことを保証するものではなく、暖房の使い方や介助の手順とあわせて考える対策のひとつです。効果は住宅条件により異なります。

介助者自身の負担を減らす工夫はありますか?
移動介助や入浴介助を行う場所の温度差が小さくなると、介助者が何度も温度差のある場所を往復する負担もやわらぐ方向に働くと考えられます。介助動線上の窓や廊下の冷え対策は、要介護者だけでなく介助者にとっても意味があります。

賃貸住宅や集合住宅でも、窓の対策はできますか?
内窓の設置など工事をともなう対策は、管理会社や大家さんへの確認が必要です。工事をともなわない対策として、厚手のカーテンの活用や、脱衣所・廊下への小型暖房の設置から始める方法もあります。持ち家で内窓を検討する場合は、窓1枚からのご相談にも対応しています。

工事中、要介護者の方はどこで過ごせばよいですか?
窓まわりの作業をしている時間帯のみ、その部屋への出入りを控えていただくことがあります。対象外の部屋や、作業をしていない時間帯は普段どおり過ごしていただけます。介助のスケジュールに合わせて、工事の時間帯や部屋の順番をあらかじめご相談いただくことも可能です。

介助の動線上の窓を、冬の間に見直しませんか

窓の断熱リフォームは居室と廊下・脱衣所の温度差を小さくする方向に働き、補助金の対象になる場合もあります。LINEで窓の写真を送るだけで、使える補助金の目安をご案内します。ご相談・お見積りは無料です。

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