トリプルガラスと複層ガラスは何が違う?性能と費用の目安
年内の窓リフォームでガラスの仕様を具体的に比較検討し始める11〜12月。見積りやカタログを見比べるうちに「トリプルガラス」「複層ガラス(ペアガラス)」という言葉に出会い、何が違うのか気になった方もいるのではないでしょうか。
この記事では、トリプルガラスと複層ガラスという2種類のガラスの一般的な構造の違いを整理し、性能や費用を考えるうえでの基本的な考え方を解説します。当社の具体的な取扱価格や、熱貫流率などの性能数値による断定は行わず、構造上の違いとして説明します。
作成者 株式会社Sephirah(SEPHIRAH(セフィラ)|マド × 断熱|エコラボ) 会社概要
作成日 2026年10月18日 最終更新日 2026年10月18日 本記事は2026年10月時点の情報です 読了時間 約9分
トリプルガラスと複層ガラスは、構造としてどう違いますか?
複層ガラスはガラス2枚の間に空気層を1つ挟んだ構造、トリプルガラスはガラス3枚の間に空気層を2つ挟んだ構造という点が、基本的な違いです。
空気層が「熱を伝えにくくする層」として働く
ガラスとガラスの間に挟まれた空気層(または特殊なガスを封入した層)は、熱を伝えにくくする役割を担うとされています。単板ガラスにはこの空気層がないため、外気の熱がそのままガラス面に伝わりやすい構造です。複層ガラスやトリプルガラスは、この空気層の数を増やすことで、熱の伝わり方を抑える方向に働くと考えられています。
先進的窓リノベ2026事業の性能区分にも関わる用語
国の先進的窓リノベ2026事業では、製品の断熱性能を示す指標として熱貫流率(Uw)が使われ、SS区分(Uw1.1以下)・S区分(Uw1.5以下)といった性能区分で補助額が決まります。トリプルガラスは、この性能区分の高い区分を満たす製品に採用されていることが多いガラスの種類です。ただし性能区分は製品ごとに異なるため、ガラスの種類だけで区分を断定することはできません。
なぜガラスの枚数が増えると、断熱性能が高まるとされていますか?
空気やガスは、ガラスそのものよりも熱を伝えにくい性質を持つとされています。この層を増やすことが、断熱性能を高める方向に働く仕組みの基本です。
| ガラスの種類 | 構成 | 一般的に言われる傾向 |
|---|---|---|
| 単板ガラス | ガラス1枚のみ | 外気の熱が最も伝わりやすいとされる |
| 複層ガラス(ペアガラス) | ガラス2枚+空気層1つ | 単板ガラスより熱を伝えにくい方向に働くとされる |
| トリプルガラス | ガラス3枚+空気層2つ | 複層ガラスよりさらに熱を伝えにくい方向に働くとされる |
空気層の厚みやガスの種類によっても変わるとされる
断熱性能は、ガラスの枚数だけでなく、空気層の厚みや、空気の代わりにアルゴンガスなどを封入しているかどうかによっても変わるとされています。同じ複層ガラスやトリプルガラスという名称でも、製品によって仕様が異なるため、性能を比較する際は個別の製品カタログを確認する必要があります。
枚数が増えるほど、重さや厚みも増える
ガラスの枚数が増えれば、その分ガラス全体の重さと厚みも増します。トリプルガラスは複層ガラスよりも重く厚くなる傾向があるため、既存のサッシがその重さに対応できるかどうかを確認する必要があります。対応できない場合は、サッシごと交換する工法を検討することになります。
トリプルガラスと複層ガラス、費用面ではどう考えればよいですか?
一般的に、ガラスの層が多いトリプルガラスの方が、複層ガラスよりも製品価格が高くなる傾向があるとされています。具体的な金額は製品や工法によって異なるため、この記事では断定しません。
01ガラスの枚数が増えるほど、製品そのものの価格は高くなる傾向がある
02既存のサッシがトリプルガラスの重さに対応できない場合、サッシごとの交換が必要になり工事費が変わる
03先進的窓リノベ2026事業の補助額は、ガラスの種類ではなく製品ごとの性能区分で決まる
04窓の数・サイズによって、全体の費用は大きく変わる
費用を左右するのは「ガラスの種類」だけではない
トリプルガラスか複層ガラスかという選択は、費用を左右する要素のひとつにすぎません。既存のサッシの状態、選ぶ工法(内窓・ガラス交換・外窓交換)、窓の数や大きさによっても総額は大きく変わります。カタログの価格だけで判断せず、見積りの内訳を確認することをおすすめします。
先進的窓リノベ2026事業では、ガラスの種類はどう関係しますか?
補助額は熱貫流率(Uw)にもとづく性能区分で決まり、トリプルガラスか複層ガラスかというガラスの種類そのものが直接の判定基準になるわけではありません。
トリプルガラスでも性能区分を満たさない製品もある
トリプルガラスは一般的に断熱性能が高い方向に働くとされていますが、すべてのトリプルガラス製品が先進的窓リノベ2026事業の最も高い性能区分(SS区分)を満たすとは限りません。製品ごとの性能区分は、現地調査の際に候補製品とあわせてご案内します。
複層ガラスでも対象になる製品はある
複層ガラスであっても、性能区分(S区分等)を満たせば先進的窓リノベ2026事業の対象になります。トリプルガラスでなければ補助の対象にならない、というわけではありません。どちらのガラスを選ぶかは、性能区分だけでなく、費用や既存サッシとの相性もあわせて検討します。
トリプルガラスにする場合、工法はどう変わりますか?
トリプルガラスは複層ガラスより重く厚くなる傾向があるため、工法の選び方にも複層ガラスとは異なる確認が必要になる場合があります。
| 工法 | 複層ガラスの場合 | トリプルガラスの場合 |
|---|---|---|
| 内窓(インプラス)の追加 | 既存の窓はそのまま、内窓側にガラスを選べる | 内窓自体の重さが増えるため、取り付け枠の強度を確認 |
| ガラス交換 | 既存のサッシの溝に収まるかを確認 | 厚みが増える分、既存のサッシの溝に収まらない場合がある |
| 外窓交換(カバー工法) | 既存の枠を残して交換 | 同様に対応できるが、サッシ自体もトリプルガラス対応品を選ぶ |
内窓側をトリプルガラス仕様にする、という選択肢もある
既存の窓をそのまま残し、内窓(インプラス)の側にトリプルガラスを選ぶという方法もあります。この場合、既存の窓とあわせて2枚以上のガラスと空気層が重なるため、内窓1枚をトリプルガラスにするか複層ガラスにするかは、既存の窓の状態とあわせて検討します。
既存サッシの溝の寸法が、交換可否を左右する
ガラス交換という工法では、既存のサッシに溝があり、そこにガラスをはめ込む形になります。トリプルガラスは複層ガラスより厚みが増えるため、既存のサッシの溝の寸法によってはそのまま交換できない場合があります。その場合は、サッシごと交換する外窓交換や、内窓の追加といった別の工法を検討します。
トリプルガラスと複層ガラス、どちらを選べばよいですか?
どちらが向いているかは、断熱性能をどこまで求めるか、既存のサッシの状態、予算のバランスによって変わります。
| 比較の視点 | トリプルガラス | 複層ガラス |
|---|---|---|
| 断熱性能の傾向 | 層が多い分、高い方向に働くとされる | 単板ガラスよりは高いが、トリプルガラスより層が少ない |
| 製品価格の傾向 | 複層ガラスより高くなる傾向がある | トリプルガラスより選択肢が多く、価格帯も幅広い |
| 重さ・厚み | 複層ガラスより重く厚くなる傾向がある | トリプルガラスより軽量な製品が多い |
| 既存サッシへの対応 | 対応できないサッシもあり、サッシごとの交換が必要な場合がある | 比較的幅広いサッシに対応しやすい |
寒さが特に気になる窓から、優先順位を付けて考える
家じゅうの窓すべてをトリプルガラスにそろえる必要はありません。最も寒さが気になる窓、あるいは最も大きな窓から優先順位を付けて、トリプルガラスと複層ガラスのどちらが合うかを窓ごとに検討する進め方も現実的です。窓ごとに異なる製品を組み合わせても、断熱の考え方として問題はありません。
マンションでは共用部分の規約も確認する
マンションにお住まいの場合、窓の外側部分(サッシ枠や窓ガラス自体)が共用部分として管理規約で扱われていることがあります。ガラス交換や外窓交換が規約で制限される場合もあるため、マンションの窓を検討する際は、管理規約の確認もあわせておすすめします。
うちの窓は、どちらのガラスが向いていますか?
トリプルガラスと複層ガラスのどちらが合うかは、窓の現状によって変わります。下のチェックで確認してみてください。個人情報の入力はありません。
トリプルガラス・複層ガラスのセルフチェック(6項目)
当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。
当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。
当てはまった数でみる読み取り方
| 当てはまる数 | 読み取り方 |
|---|---|
| 0〜1個 | まだ比較検討の初期段階です。カタログや見積りでガラスの種類を見比べてみてください。 |
| 2〜3個 | ガラスの種類を具体的に比較する段階です。既存サッシの状態とあわせて現地調査で確認してみてください。 |
| 4〜6個 | 性能区分まで含めた具体的な提案を受ける段階といえます。現地調査で候補製品を比較してみてください。 |
費用と補助金はどう考えますか?
トリプルガラス・複層ガラスいずれも、条件を満たせば国の補助制度の対象になる場合があります。まず制度の概要を押さえておきましょう。
| 項目 | 内容 | 確認先 |
|---|---|---|
| 制度名 | 先進的窓リノベ2026事業(環境省) | 公式サイト |
| 補助上限 | 住宅1戸あたり100万円 | 同上 |
| 対象の下限 | 1申請あたり合計補助額5万円以上 | 同上 |
| 申請期間 | 2026年3月31日〜2026年12月31日 | 同上 |
| 申請方法 | 登録された窓リノベ事業者を通じて申請 | 同上 |
補助金は予算の範囲で受け付けられる制度です。申請すれば必ず受け取れるものではなく、本記事は受給を保証するものではありません。制度名・上限額・申請期間・対象工事はいずれも2026年10月時点で公式サイトに掲載されている内容です。要件と対象製品は年度ごとに変わるため、着工前に先進的窓リノベ2026事業の公式サイトで最新の公募要領をご確認ください。
現地調査で「既存サッシの状態と候補製品」を確認します
SEPHIRAH(セフィラ)は東京都・神奈川県を中心とする職人直営の窓断熱リフォーム専門店です。現地には代表が直接うかがい、既存サッシの状態、窓の向きや大きさを確認したうえで、トリプルガラス・複層ガラスを含めた候補製品と性能区分をご案内します。調査とお見積りは無料で、所要時間は30分から60分ほどです。窓1枚からのご依頼にも対応しています。
出典:トリプルガラス・複層ガラスの構造の違い、先進的窓リノベ2026事業の性能区分の考え方についての記述は、窓の構造・制度に関する一般的な説明にもとづく整理です(当社の具体的な取扱価格・熱貫流率等の性能数値による断定は行っていません)。制度内容は先進的窓リノベ2026事業 公式サイト(2026年10月確認)。当社の体制は当社サイト掲載情報(2026年10月時点)。
トリプルガラスと複層ガラスについて、よくあるご質問は?
トリプルガラスと複層ガラスの違いに関するご相談でよくいただく質問をまとめました。ここにない疑問は、LINEや電話でお気軽にお尋ねください。
トリプルガラスなら、複層ガラスより必ず結露しなくなりますか?
ガラスの層が増えることで、室内側のガラス表面温度が室温に近づく方向に働くと考えられていますが、結露をまったく発生させなくなると保証するものではありません。室内の湿度や換気の状況によっても結露の出やすさは変わります。
複層ガラスからトリプルガラスへの交換は、既存のサッシのままできますか?
トリプルガラスはガラス自体の厚みが複層ガラスより増える場合が多く、既存のサッシがその重さや厚みに対応できるかどうかの確認が必要です。対応できない場合は、サッシごと交換する工法を検討します。
先進的窓リノベ2026事業では、トリプルガラスの方が補助額は高くなりますか?
補助額は性能区分(SS・S等)によって決まり、トリプルガラスか複層ガラスかというガラスの種類そのものではなく、製品ごとの性能区分で判定されます。具体的な性能区分は製品ごとに異なるため、現地調査でご案内します。
単板ガラスから直接トリプルガラスに交換することはできますか?
はい、単板ガラスの窓からトリプルガラスへの交換や、トリプルガラス仕様の内窓の設置も選択肢になります。既存のサッシの状態によって、ガラス交換・内窓・外窓交換のどの工法が向いているかが変わります。
トリプルガラスと複層ガラス、窓1枚だけでも比較の相談はできますか?
はい。当社は窓1枚からのご依頼を承っています。気になる窓だけを対象に、トリプルガラスと複層ガラスの両方を含めてご提案することもできます。
ガラスの種類で迷ったら、まず窓の状態から
カタログだけでは分からない既存サッシとの相性も、現地調査で確認すれば見えてきます。LINEで窓の写真を送るだけで、使える補助金の目安をご案内します。ご相談・お見積りは無料です。
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