お役立ち情報 窓断熱 夏の悩み 冬の悩み

樹脂サッシとアルミ樹脂複合サッシの違いは?選び方のポイント

樹脂サッシとアルミ樹脂複合サッシの違いは?選び方のポイント

年末に向けて窓リフォームの検討を具体的に進めようとすると、見積書や製品カタログの中で「樹脂サッシ」「アルミ樹脂複合サッシ」という言葉に出会います。どちらも断熱性能をうたう製品ですが、言葉だけでは違いが分かりにくいものです。

この記事では、樹脂サッシとアルミ樹脂複合サッシの構造と特徴の違いを、地域や気候を限定せず、素材そのものが持つ一般的な傾向として整理します。年内の工事を見据えてサッシ素材を比較検討し始めた方に向けて、窓の大きさやデザイン、予算をふまえた選び方のポイントもあわせて解説します。

作成者 株式会社Sephirah(SEPHIRAH(セフィラ)|マド × 断熱|エコラボ) 会社概要

作成日 2026年10月18日 最終更新日 2026年10月18日 本記事は2026年10月時点の情報です 読了時間 約9分

樹脂サッシとアルミ樹脂複合サッシ、何が違いますか?

いちばんの違いは、窓枠を構成する素材の組み合わせです。樹脂サッシは枠全体が樹脂でできており、複合サッシは室外側にアルミ、室内側に樹脂を組み合わせています。

樹脂サッシとアルミ樹脂複合サッシの枠の構成と特徴を対比した図 図1 樹脂サッシとアルミ樹脂複合サッシの構造比較 樹脂サッシ(オール樹脂) アルミ樹脂複合サッシ 枠全体が樹脂製 熱を伝えにくい素材とされる 室内外とも樹脂の質感 製品により色展開が異なる 室外側はアルミ・室内側は樹脂 風雨に強いアルミを外側に配置 樹脂サッシよりは熱を伝えやすいとされる 国内で広く使われている構成 どちらも、アルミのみのサッシよりは断熱性能が高いとされる構成です。 出典:SEPHIRAH(セフィラ)作成(サッシ素材の一般的な構造の整理・2026年10月)

「複合」は良いとこ取りの発想です

複合サッシは、屋外の風雨や紫外線に強いアルミの特性と、熱を伝えにくい樹脂の特性を、それぞれ適した面に配置する考え方にもとづいています。室外側は耐候性、室内側は断熱性というように役割を分けている構造です。

樹脂サッシは断熱性能を優先した構成です

樹脂サッシは枠全体が熱を伝えにくい素材でできているため、複合サッシと比べてもさらに熱の出入りを抑える方向に働くとされています。一方で、素材や製品によって色の選択肢や強度の考え方が異なるため、導入前に製品ごとの仕様を確認しておくと安心です。

そもそもサッシの素材には、どんな種類がありますか?

住宅の窓に使われるサッシは、大きくアルミサッシ・複合サッシ・樹脂サッシの3種類に分けられます。それぞれ熱の伝わりやすさの傾向が異なります。

サッシの種類 構成 断熱性能の傾向
アルミサッシ枠全体が金属(アルミ)製熱を伝えやすいとされる
アルミ樹脂複合サッシ室外側がアルミ・室内側が樹脂アルミサッシより高いとされる
樹脂サッシ枠全体が樹脂製複合サッシよりさらに高いとされる

傾向はあくまで素材の性質にもとづく一般論です

この傾向は、アルミと樹脂という素材そのものが持つ熱の伝わりやすさの違いにもとづく一般的な整理です。実際の性能は、組み合わせるガラスの仕様や窓全体の構造によっても変わるため、製品ごとの数値は個別に確認する必要があります。本記事では具体的な性能数値には立ち入らず、素材の傾向の整理にとどめます。

複合サッシが広く使われている理由

アルミ樹脂複合サッシは、断熱性能と扱いやすさのバランスを取りやすい構成として、国内の新築住宅やリフォームで広く採用されているとされています。オール樹脂のサッシに切り替える前の選択肢として、まず複合サッシを検討する進め方もあります。どちらを選ぶかは、優先したい性能と窓ごとの条件によって変わるため、現地調査でのご相談が実務的です。

断熱性能の差は、どこから生まれますか?

断熱性能の差は、素材そのものが熱を伝えやすいか伝えにくいかという性質の違いから生まれます。金属であるアルミは熱を伝えやすく、樹脂は伝えにくい性質を持つとされています。

枠が冷えにくいと、結露の発生条件も変わります

結露は、室内の湿った空気が冷えた面に触れることで発生します。熱を伝えにくい素材でできた枠は、外気の影響で冷えにくく、結露の発生条件が生じにくい方向に働くとされています。ただし結露の有無は湿度や換気の状況にも左右されるため、枠の素材だけで決まるものではありません。

ガラスとの組み合わせも性能を左右します

サッシの素材だけでなく、組み合わせるガラスが単板か複層か、Low-E加工の有無によっても窓全体の断熱性能は変わります。サッシの素材を選ぶ際は、ガラスの仕様とあわせて検討することが実務的です。

気密パッキンの状態も見逃せません

サッシの素材やガラスの仕様に加えて、枠とガラス、枠と障子の間を埋める気密パッキンの状態も、窓全体の断熱性能に関わる要素です。どれほど断熱性能の高い素材を選んでも、パッキンが劣化していれば隙間が生じ、性能を十分に発揮できないことがあります。新しい窓に入れ替える工事では、この気密パッキンも新しい状態になる点が、製品の素材選びとあわせて見ておきたいポイントです。

窓の大きさやデザインで、選び方は変わりますか?

変わります。窓の大きさによって求められる強度の考え方が異なり、室内側の見た目や手入れのしやすさといったデザイン面の好みも、選び方に関わってきます。

大きな窓では強度の考え方も確認します

掃き出し窓のように面積の大きい窓では、枠にかかる負荷や扱いやすさの観点から、アルミを組み合わせた構成が選ばれることもあります。どの構成が適しているかは、窓のサイズと設置場所によって異なるため、現地調査で既存窓の状態を確認したうえでご提案します。

色や質感は製品によって異なります

室内側の意匠を重視する場合、樹脂サッシや複合サッシの室内側の色・質感が部屋の雰囲気に合うかどうかも選び方のポイントになります。製品によって選べる色の幅は異なるため、サンプルを見比べてから決めることをおすすめします。

手入れのしやすさも比較材料になります

室外側がアルミの複合サッシは、風雨にさらされても変色や劣化が比較的目立ちにくいとされる一方、樹脂サッシは紫外線や経年による変化への配慮が製品ごとに異なるとされています。長く使う部材だからこそ、見た目の変化や手入れのしやすさも、価格や性能とあわせて比べておきたいポイントです。

窓ごとに素材を使い分けるという考え方もあります

1つの住宅ですべての窓を同じ素材にそろえる必要はありません。西日が強く紫外線による影響が気になる窓はアルミを含む複合サッシ、冬の底冷えが主な悩みの窓は樹脂サッシ、というように、窓ごとの悩みに応じて素材を使い分ける考え方もあります。見た目の統一感を重視するか、窓ごとの性能を優先するかは、ご家庭の考え方次第です。

選び方は、どんな順番で進めればよいですか?

窓ごとに優先したい性能と条件を整理してから素材の傾向を比較し、最後に現地調査で既存窓の状態を確認して製品を決めるという順番が、遠回りをしない進め方です。

01その窓で何を優先したいか(断熱性能・デザイン・予算)を整理する

02窓の大きさと設置場所(大窓か小窓か、西日の有無など)を確認する

03既存窓が内窓の追加で足りるか、外窓交換が必要かを見極める

04アルミ・複合・樹脂サッシそれぞれの傾向と製品の色展開を比較する

05現地調査で既存窓の状態を確認し、最終的な製品を決める

悩みと条件の整理から素材の比較、現地調査での最終確認までの流れを3段階で示す図 図2 サッシ素材を選ぶまでの進め方 STEP 1 悩みと条件を整理 優先したい性能と 窓のサイズを確認 STEP 2 素材を比較する アルミ・複合・樹脂 の傾向を比較 STEP 3 現地調査で確認 既存窓の状態を見て 製品を最終決定 どの窓にどの素材が合うかは、現地調査で既存窓を見てからの判断になります。 出典:SEPHIRAH(セフィラ)作成(選び方の一般的な進め方・2026年10月)

内窓(インプラス)では、どちらを選べますか?

既存の窓を残したまま内側にもう1枚窓を加える内窓にも、樹脂製の枠を使った製品があります。既存窓の素材にかかわらず検討できる選択肢です。

内窓は既存窓の素材を問いません

内窓は既存の外窓の内側に設置するため、既存窓がアルミサッシでも複合サッシでも、内窓側に樹脂製の枠を選ぶことができます。外窓を交換せずに、室内側だけ樹脂の枠を増やすという考え方です。内窓の仕組みは内窓設置についてのページで詳しく解説しています。

外窓交換で素材を選び直す方法もあります

枠自体の劣化が進んでいる場合は、外窓そのものをカバー工法で交換し、アルミ・複合・樹脂のいずれかに入れ替える方法も選択肢になります。どちらの工法が合うかは、既存窓の枠の状態によって変わります。

迷ったら、まず1枚だけ試す進め方もあります

複数の窓すべてで素材を決めかねる場合は、いちばん気になる窓1枚から内窓を試し、室内側の質感や冷気の感じ方の変化を確かめてから、残りの窓の素材を決めるという進め方もできます。当社は窓1枚からのご依頼を承っており、段階的に進めたいご相談にも対応しています。

うちは、どちらを検討する段階ですか?

窓の素材や悩みの状況から、検討の段階を確かめてみましょう。下のチェックで当てはまる数を数えてみてください。

サッシ素材選びの検討段階セルフチェック(6項目)

当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
0〜1個今のところ大きな困りごとは見当たらない段階です。まずは窓ごとの悩みを書き出すところから始めてみてください。
2〜3個素材の傾向を比較しておきたい段階です。現在のサッシの素材と、優先したい性能をメモしておくと相談がスムーズです。
4〜6個具体的に製品を比較する段階といえます。現地調査で窓ごとの状態を確認し、素材と工法をあわせてご提案します。

費用と補助金はどう考えますか?

サッシ素材の選び方は、内窓の設置や外窓交換といった工事の中で検討することになります。国の補助制度の枠組みを整理しておきます。

項目 内容 確認先
制度名先進的窓リノベ2026事業(環境省)公式サイト
補助上限住宅1戸あたり100万円同上
対象の下限1申請あたり合計補助額5万円以上同上
申請期間2026年3月31日〜2026年12月31日同上
申請方法登録された窓リノベ事業者を通じて申請同上

補助金は予算の範囲で受け付けられる制度です。申請すれば必ず受け取れるものではなく、本記事は受給を保証するものではありません。制度名・上限額・申請期間・対象工事はいずれも2026年10月時点で公式サイトに掲載されている内容です。要件と対象製品は年度ごとに変わるため、着工前に先進的窓リノベ2026事業の公式サイトで最新の公募要領をご確認ください。

現地調査から契約・着工、工事完了・引渡しを経て交付申請に至る流れを4段階で示す図 図 補助金を使うときの進み方(交付申請は工事のあと) STEP 1 現地調査・見積り 窓の仕様と 対象製品を確認 STEP 2 契約・着工 2025年11月28日以降に 着手した工事が対象 STEP 3 工事完了・引渡し 完了と引渡しの後に はじめて申請が可能 STEP 4 交付申請 窓リノベ事業者が 手続きと還元を実施 交付申請は工事完了・引渡しの後です。予約(任意)は最初の工事に着手した以降に行えます。 手続きの詳細・提出書類は年度の公募要領(交付申請の手引き)をご確認ください。 出典:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト「補助金の交付申請」(2026年10月3日確認)

現地調査で「窓に合う素材」を一緒に整理します

SEPHIRAH(セフィラ)は東京都・神奈川県を中心とする職人直営の窓断熱リフォーム専門店です。現地には代表が直接うかがい、窓の大きさ・設置場所・既存サッシの素材と劣化の状態を確認したうえで、断熱性能やデザインのご希望に応じた素材と工法をご提案します。調査とお見積りは無料で、所要時間は30分から60分ほどです。窓1枚からのご依頼にも対応しています。

出典:樹脂サッシとアルミ樹脂複合サッシの構造・断熱性能の傾向は、住宅用サッシ製品一般に関する説明にもとづく整理です(数値による効果の断定は行っていません)。制度内容は先進的窓リノベ2026事業 公式サイト(2026年10月確認)。当社の体制は当社サイト掲載情報(2026年10月時点)。

樹脂サッシとアルミ樹脂複合サッシについて、よくあるご質問は?

サッシ素材の選び方で、ご相談の際によくいただくご質問をまとめました。迷ったときの判断材料として、参考にしていただければと思います。

樹脂サッシとアルミ樹脂複合サッシ、価格はどちらが高いですか?
一般に、樹脂の使用量が多い製品ほど価格が上がる傾向があるとされていますが、製品のシリーズやガラスの仕様、窓のサイズによって価格は変わるため、一律にはお答えできません。ご自宅の窓のサイズと本数にもとづく見積りは、現地調査でご確認いただけます。

複合サッシは樹脂サッシに比べて断熱性能が劣りますか?
素材の組み合わせとしては、オール樹脂のサッシのほうが熱を伝えにくい傾向があるとされています。ただし断熱性能は組み合わせるガラスの仕様によっても変わるため、サッシの素材だけで最終的な性能が決まるわけではありません。

既存の窓が複合サッシかどうかは、どう確認すればよいですか?
室外側の框(かまち)が金属のつや、室内側が樹脂特有のマットな質感であれば複合サッシの可能性があります。ご自身での判断が難しい場合は、現地調査で確認いたします。

樹脂サッシは色やデザインを選べますか?
製品によって色やデザインの選択肢は異なります。室内側の意匠を重視したい場合は、施工店でカタログやサンプルを確認してから選ぶことをおすすめします。

内窓(インプラス)を追加する場合、サッシの素材は選べますか?
選べます。既存の窓を残したまま内側にもう1枚窓を加える内窓にも、樹脂製の枠を使った製品があります。既存窓の素材にかかわらず検討できる選択肢です。

複合サッシの室外側(アルミ部分)は、どのくらい長持ちしますか?
具体的な耐用年数は製品やメーカーによって異なるため、本記事では一概にはお答えできません。カタログに記載された保証内容や耐用年数の目安を、製品ごとにご確認いただくことをおすすめします。

サッシ選びの前に、窓ごとの状態から整理を

どちらの素材が合うかは窓の大きさや既存の状態によって変わります。LINEで窓の写真を送るだけで、使える補助金の目安と選び方の入り口をご案内します。相談は無料です。

LINEで補助金シミュレーションをする

この記事に関連するページ

こちらもよく一緒に見られています