お役立ち情報 窓断熱 夏の悩み 冬の悩み

引き違い窓と開き窓では断熱性能が違う?種類で見る選び方

引き違い窓と開き窓では断熱性能が違う?種類で見る選び方

年内リフォームで窓の種類を具体的に検討し始める12月。カタログや工事会社の説明を聞いていると、「引き違い窓」「開き窓」「FIX窓」といった名前が次々に出てきて、それぞれ断熱性能がどう違うのか、気になっていませんか。

この記事では、窓の種類による気密性の一般的な傾向を整理し、ご自宅の窓の種類を踏まえた断熱リフォームの考え方を解説します。特定製品の性能数値を断定するものではなく、種類ごとの一般的な傾向と選び方の視点を整理する記事です。

作成者 株式会社Sephirah(SEPHIRAH(セフィラ)|マド × 断熱|エコラボ) 会社概要

作成日 2026年10月14日 最終更新日 2026年10月14日 本記事は2026年11月時点の情報です 読了時間 約9分

窓には、どんな種類がありますか?

住宅でよく見られるのは、引き違い窓・開き窓(開き戸タイプ)・FIX窓(はめ殺し窓)の3種類です。開閉の仕組みが違うため、気密性の考え方も種類ごとに異なります。

種類 開閉の仕組み よく使われる場所
引き違い窓2枚以上のガラス戸を左右にスライドさせて開閉リビング・和室・掃き出し窓
開き窓(開き戸タイプ)ちょうつがいで開閉する(縦すべり出し窓・すべり出し窓を含む)洗面所・トイレ・北側の小窓
FIX窓(はめ殺し窓)開閉できない固定窓吹き抜け・階段・採光を目的とする窓

日本の住宅で最も多いのは引き違い窓

引き違い窓は、開口部を広く取りやすく、網戸との組み合わせもしやすいため、日本の住宅で最も広く採用されている窓の種類です。リビングや掃き出し窓など、生活動線上よく使う窓に多く採用されています。

開き窓は「閉めたときの密着」が特徴

開き窓は、ちょうつがいを軸に窓自体を押し出す・引き込むことで開閉する仕組みです。閉めたときにパッキンへ均等に圧力がかかりやすい構造のため、気密性の面で有利とされる傾向があります。洗面所やトイレなど、比較的小さな窓に採用されることが多い種類です。

引き違い窓と開き窓では、気密性の傾向がどう違いますか?

開き窓は閉めたときにパッキンへ均等に圧力がかかりやすく、引き違い窓はスライドする構造上、レール部分にわずかな隙間が生まれやすいという一般的な傾向があります。

引き違い窓と開き窓の閉め方の違いによる気密性の一般的な傾向を対比した図 図1 引き違い窓と開き窓、閉め方の違い 引き違い窓 開き窓 ガラス戸をスライドして閉める レール部分にわずかな隙間が 生まれやすい構造 開口部を広く取りやすい ちょうつがいで押し引きして閉める パッキンに均等に圧力がかかりやすい 気密性で有利とされる傾向 開口部はやや狭くなりやすい 気密性の傾向は構造上の一般論であり、製品ごとの実測値とは異なります。 出典:SEPHIRAH(セフィラ)作成(窓の種類ごとの構造の整理・2026年11月)

「気密性が高い=断熱性能が高い」ではない

気密性は隙間風の入りにくさに関わる要素ですが、断熱性能(熱の伝わりにくさ)はガラスの構成やフレームの素材によって決まる部分が大きく、気密性だけで断熱性能の高低を判断することはできません。窓の種類による傾向はあくまで参考情報とし、実際の性能は製品ごとの仕様で確認することをおすすめします。

引き違い窓の隙間は、後づけの対策もできる

引き違い窓のレール部分にすき間風を感じる場合、既存の窓はそのままに、内側にもう1枚窓を追加する内窓の設置で、窓と窓の間に空気の層をつくる方法があります。窓の種類自体を変えずに断熱性能を高める方法として、多くの住宅で選ばれている工法です。くわしくは内窓設置についてのページで解説しています。

FIX窓(はめ殺し窓)の断熱は、どう考えますか?

開閉できない窓であっても、断熱リフォームの対象になります。ガラスの交換や、内窓の追加といった方法が選択肢になります。

開閉しない分、気密性の課題は少ない

FIX窓は可動部がないため、引き違い窓のようなレールの隙間や、開き窓のようなパッキンの劣化による気密性の低下という課題自体が起こりにくい構造です。一方で、ガラス自体の断熱性能(単板か複層か、Low-E加工の有無)は引き違い窓や開き窓と同じように影響します。

採光目的の窓ほど面積が大きくなりがち

吹き抜けや階段まわりに使われるFIX窓は、採光を目的として面積が大きく取られていることが多く、窓の面積が大きいほど、断熱性能の低いガラスを使っている場合の影響も相対的に大きくなります。大きな窓ほど、ガラスの構成を見直す優先度が高いと考えることができます。

窓の種類ごとに、選べる断熱リフォームの方法は違いますか?

窓の種類によって、内窓の追加・ガラス交換・外窓のカバー工法のうち選びやすい方法が変わります。種類ごとの傾向を知っておくと、現地調査での相談がスムーズになります。

01引き違い窓:内窓の追加、または外窓のカバー工法のどちらも選びやすい

02開き窓:既存の開閉機構を活かした内窓や、ガラスのみの交換が候補になりやすい

03FIX窓:ガラス交換が中心。開口部が大きい場合は内窓の追加も検討できる

04窓の奥行き(見込寸法)やサイズによって、対応できる製品は現地調査で確認する

工法は「窓の種類」と「窓の状態」の両方で決まる

窓の種類による一般的な傾向に加えて、既存の窓枠の奥行きや劣化の状態によっても、選べる工法は変わります。種類だけで工法を決めきれない部分は、現地調査での採寸と確認が必要になります。当社は東京都・神奈川県を中心とする職人直営の窓断熱リフォーム専門店で、窓1枚からのご依頼にも対応しています。

縦すべり出し窓や上げ下げ窓など、特殊な形状の窓はどう考えますか?

引き違い窓・開き窓・FIX窓のほかにも、縦すべり出し窓・横すべり出し窓・上げ下げ窓・ジャロジー窓(ルーバー窓)など、住宅にはさまざまな形状の窓があります。

種類 開閉の仕組み 気密性の一般的な傾向
縦すべり出し窓窓の端を軸に、外側へ縦方向に押し出して開閉開き窓と同様、パッキンへの密着で気密性は比較的高めとされる
上げ下げ窓ガラス戸を上下にスライドさせて開閉引き違い窓と同様、レール部分にわずかな隙間が生まれやすい
ジャロジー窓(ルーバー窓)複数枚のガラス羽根を連動させて開閉羽根の枚数分だけ接合部が増えるため、気密性は他の種類より劣るとされることが多い

ジャロジー窓は断熱リフォームの優先度が上がりやすい

ジャロジー窓は、羽根状のガラスを重ねて開閉する構造上、接合部の数が多くなりやすく、気密性の面で他の種類より不利とされることが多い窓です。浴室や小窓に使われることが多いため、冬の入浴時の冷えが気になる場合、断熱リフォームの優先度を上げて検討する住宅も見られます。ジャロジー窓は開閉の仕組み上、内窓の追加が難しい場合もあるため、現地調査での確認が必要です。

上げ下げ窓は上下2箇所の気密確認がポイント

上げ下げ窓は、引き違い窓と同じくスライドする構造のため、上下2箇所の合わせ目に隙間が生まれやすい点が特徴です。洋風の外観の住宅で採用されることが多く、デザイン性を保ったまま断熱性能を高めたい場合は、内窓の追加やガラス交換が選択肢になります。

うちの窓の種類、断熱リフォームに向いていますか?

窓の種類や気になる点を、下のチェックで整理してみてください。当てはまる数で、検討の進め方の目安が見えてきます。

窓の種類と断熱の気がかりセルフチェック(6項目)

当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
0〜1個大きな気がかりはなさそうです。念のため窓の種類とガラスの構成を確認しておくと、次の検討がスムーズです。
2〜3個窓の種類ごとに気になる点が出てきている段階です。すきま風や底冷えを感じる窓から優先順位を付けてみてください。
4〜6個複数の窓で気になる点がある段階です。現地調査で窓の種類とガラスの構成をまとめて確認することをおすすめします。

マンションと戸建てで、窓の種類の選び方は変わりますか?

マンションは外窓が共用部にあたることが多く、種類の変更に制約があります。戸建てはこの制約が少ない一方、窓の種類が多く選択の幅が広がります。

マンションは「外窓は共用部、内窓は専有部」が原則

マンションの外窓は建物の共用部分として扱われることが多く、種類やサイズを変更するリフォームは管理規約上できない場合があります。一方、既存の窓の内側に取り付ける内窓は専有部の工事として進めやすく、窓の種類を変えずに断熱性能を高める現実的な選択肢になります。管理規約の確認は事前に管理組合や管理会社に行うことをおすすめします。

戸建ては窓の種類が多い分、優先順位づけが要る

戸建て住宅は部屋ごとに引き違い窓・開き窓・FIX窓が混在していることが多く、窓の種類・大きさ・方角によって断熱の優先度は変わります。すべての窓を一度に工事する必要はなく、底冷えや結露が気になる窓から順に検討する進め方が一般的です。

窓の種類とガラスの組み合わせは、どう考えればよいですか?

窓の種類による気密性の傾向と、ガラスの断熱性能は別々の要素です。どちらも踏まえて選ぶと、優先順位が立てやすくなります。

窓の種類の把握からガラスの確認、現地調査での優先順位づけまでの流れを4段階で示した図 図2 窓の種類とガラスを踏まえた検討の進み方 STEP 1 窓の種類を把握 引き違い・開き・ FIXを確認 STEP 2 ガラスの構成を確認 単板か複層か Low-Eの有無 STEP 3 気になる窓を洗い出す すきま風・結露・ 底冷えのある窓 STEP 4 現地調査で優先順位 採寸のうえで 工法をご提案 種類・ガラス・気になる症状の3つを整理してから相談すると、優先順位が立てやすくなります。 出典:SEPHIRAH(セフィラ)作成(検討の進め方の整理・2026年11月)

迷ったら、気になる窓から1枚だけ試すこともできる

窓の種類やガラスの構成が複数混在している住宅では、どこから手をつけるか迷うこともあります。当社は窓1枚からのご依頼に対応しているため、いちばん気になる窓から試して、効果や仕上がりを確認してから次の窓を検討する、という進め方も可能です。

費用と補助金はどう考えますか?

窓の断熱リフォームは、窓の種類にかかわらず国の補助制度の対象になる場合があります。検討を始める前に、制度の枠組みを確認しておくと判断がぶれません。

項目 内容 確認先
制度名先進的窓リノベ2026事業(環境省)公式サイト
補助上限住宅1戸あたり100万円同上
対象の下限1申請あたり合計補助額5万円以上同上
申請期間2026年3月31日〜2026年12月31日同上
申請方法登録された窓リノベ事業者を通じて申請同上

補助金は予算の範囲で受け付けられる制度です。申請すれば必ず受け取れるものではなく、本記事は受給を保証するものではありません。制度名・上限額・申請期間・対象工事はいずれも2026年11月時点で公式サイトに掲載されている内容です。要件と対象製品は年度ごとに変わるため、着工前に先進的窓リノベ2026事業の公式サイトで最新の公募要領をご確認ください。

現地調査から契約・着工、工事完了・引渡しを経て交付申請に至る流れを4段階で示す図 図 補助金を使うときの進み方(交付申請は工事のあと) STEP 1 現地調査・見積り 窓の仕様と 対象製品を確認 STEP 2 契約・着工 2025年11月28日以降に 着手した工事が対象 STEP 3 工事完了・引渡し 完了と引渡しの後に はじめて申請が可能 STEP 4 交付申請 窓リノベ事業者が 手続きと還元を実施 交付申請は工事完了・引渡しの後です。予約(任意)は最初の工事に着手した以降に行えます。 手続きの詳細・提出書類は年度の公募要領(交付申請の手引き)をご確認ください。 出典:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト「補助金の交付申請」(2026年11月10日確認)

補助額は窓の種類ではなく性能区分で決まる

先進的窓リノベ2026事業の補助額は、窓の種類(引き違い・開き・FIXなど)ではなく、熱貫流率(Uw)による性能区分とサイズで決まります。どの種類の窓でも、対象として登録された製品であれば同じ基準で申請できます。

現地調査で、窓ごとの種類と性能区分を確認します

SEPHIRAH(セフィラ)は東京都・神奈川県を中心とする職人直営の窓断熱リフォーム専門店です。現地調査では窓の種類・サイズ・既存ガラスの構成を確認し、対象となりうる製品と工法をご提案します。調査とお見積りは無料で、所要時間は30分から60分ほどです。補助金の申請や書類作成も専門スタッフが代行します。

出典:窓の種類ごとの気密性の一般的な傾向は、建具の構造にもとづく定性的な整理です(特定製品の熱貫流率・C値等の性能数値の断定は行っていません)。制度内容は先進的窓リノベ2026事業 公式サイト(2026年11月確認)。当社の体制は当社サイト掲載情報(2026年11月時点)。

窓の種類と断熱性能について、よくあるご質問は?

窓の種類による断熱性能の違いでよくいただくご質問をまとめました。製品ごとの性能は、現地調査でお答えするのが最も正確です。

引き違い窓と開き窓、性能を測る数値で比較できますか?
窓の断熱性能は熱貫流率(Uw)という指標で表されますが、この数値は窓の種類だけでなく、ガラスの構成やフレームの素材によっても変わります。「窓の種類名」だけで数値を一般化することはできず、製品ごとの公式仕様で確認する必要があります。

気密性が高い窓のほうが、結露もしにくいのですか?
気密性と結露のしやすさは関係しますが、結露は窓ガラスの表面温度や室内の湿度など複数の要因で決まります。気密性が高いことは結露をしない条件の一つですが、それだけで結露しないと断定はできません。

マンションでは窓の種類を自由に選べますか?
マンションの外窓は共用部にあたることが多く、種類やサイズの変更に管理規約の制約がある場合があります。一方で内窓の追加は専有部の工事として進めやすいことが一般的です。規約の確認は事前に管理組合や管理会社に行うことをおすすめします。

FIX窓(はめ殺し窓)は断熱リフォームの対象になりますか?
開閉できない窓であっても、ガラスの交換や内窓の追加といった断熱リフォームの対象になります。開閉の有無と断熱性能の検討は別の話として考えていただけます。

窓の種類を変える(引き違いを開き窓にする等)ことはできますか?
既存の窓枠を残す工法では、窓の種類自体を変えることは難しい場合が多く、種類を変えるには外壁を含む大がかりな工事が必要になることがあります。種類を変えずに断熱性能を上げる方法として、内窓の追加やガラス交換が現実的な選択肢になります。

窓の種類から、断熱リフォームの選び方を

ご自宅の窓の種類によって選べる工法は変わります。LINEで窓の写真を送るだけで、使える補助金の目安と選び方の入り口をご案内します。相談は無料です。

LINEで補助金シミュレーションをする

この記事に関連するページ

こちらもよく一緒に見られています